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ドローン免許で民間資格は費用がもったいない?後悔しない選び方

ドローン国家資格が誕生した現在、数十万円をかけて民間資格を取得することに対し「もったいないのでは?」と疑問を持つのは非常に正しい感覚です。

費用対効果や将来のリスクを見極めないと、時間とお金を大きく損なう可能性があります。

ドローン免許の取得を検討している方の中には、インターネットで検索するたびに様々なスクールの広告が表示され、結局どれを選べばいいのか分からなくなってしまう方が非常に多くいらっしゃいます。

「民間資格なら安いかも」と思って調べてみたら意外と高額だったり、逆に「国家資格は敷居が高すぎる」と感じてしまったり、情報が多すぎて混乱してしまうのも無理はありません。

 

この記事にたどり着いたあなたは、きっと「ドローン免許における民間資格の費用がもったいないのではないか」という、非常に鋭く、かつ現実的な疑問にぶつかっているはずです。

その直感は、現在のドローン業界を取り巻く状況を考えると、見事に的を射ています。

 

この記事のポイント

  • 国家資格が存在する現在において高額な民間資格の新規取得は基本的に費用対効果が低い
  • 民間資格ルートで国家資格の「経験者枠」を狙うのは総額が高くなりやすく二度手間
  • 民間資格は毎年の更新料や年会費など取得後も隠れた維持費が発生
  • 就業や副業案件の獲得が目的なら最初から国家資格(二等以上)を狙うのが最善策
  • 100g未満の機体や趣味の空撮用途なら高額なスクール通い自体がオーバースペック
  • 費用を抑えるための国家資格「一発試験」は合格率が低く結果的に高くつくリスク大

 

なぜ今「ドローンの民間資格は費用がもったいない」と言われるのか?

ドローンの資格を取り巻く環境は、ここ数年で信じられないほどのスピードで激変しました。

かつてはドローンを本格的に飛ばすなら、有名な管理団体が発行する民間資格を取得するためにスクールに通うのが、業界の「当たり前」という風潮がありました。

しかし、現在ではその状況が根底から覆りつつあります。

ドローン免許として民間資格を選ぶことは、費用がもったいないと言わざるを得ない決定的な理由がいくつか存在します。

私自身も以前、趣味の空撮をもっと本格的なビジネスに広げていきたいと考え、スクール選びで夜な夜なパソコンの画面を睨みつけながら非常に悩んだ経験があります。

制度の移り変わりが早すぎて、どの情報が最新なのかを追うだけでも一苦労でしたし、スクールの説明会に行っても良いことばかり言われて不信感を抱いたこともありました。

ここでは、なぜ今になって民間資格のコストパフォーマンスが強く疑問視されているのか、その複雑な背景を一つずつ丁寧に紐解いていきます。

 

国家資格の誕生で民間資格の優位性が相対的に低下

2022年12月にドローンの国家資格制度(無人航空機操縦者技能証明)が開始されたことは、日本のドローン業界や資格業界における歴史的なターニングポイントとなりました。

それまで、日本国内でドローンの操縦技能を客観的に証明する手段は、各団体が発行する民間資格しか存在しませんでした。

そのため、仕事でドローンを使う人にとって、民間資格は自分の腕前を証明するための唯一の武器だったのです。

しかし、国が法的な基準を設け、国土交通省の管轄のもとに明確なお墨付きを与える「国家資格」が登場したことで、民間資格の立ち位置は大きく揺らいでいます。

例えるなら、これまで各地域で独自に開催されていた地方大会の賞状しか存在しなかった世界に、突然、誰もがその価値を認めるオリンピックの金メダル制度が用意されたようなものです。

どちらが社会的な信頼を得やすいか、そしてどちらがビジネスの現場で強い効力を発揮するかは、一目瞭然です。

民間資格を取得するために10万円や20万円という高額な受講料を支払っても、制度上は結局のところ「民間レベルの証明」にとどまってしまいます。

同じくらいの金額、あるいは少しの追加投資で、一生モノの国家資格に手が届く環境が整っている現在において、わざわざ民間資格から選ぶ理由は極めて乏しくなっています。

就職や転職の面接、あるいは企業間の新規取引において、名刺や履歴書に書かれた資格名が「国家資格」なのか「民間資格」なのかでは、相手に与える安心感や信頼度が全く異なります。

そのため、これから新しくドローンを本格的に学ぼうとする方にとって、民間資格からスタートするのは、費用対効果の面で非常に「もったいない」状態になっていると言えるのです。

 

取得時だけじゃない!更新料・年会費など維持費の罠

スクール選びの際、パンフレットやウェブサイトに大きく書かれている「受講料〇〇万円!」という初期費用にばかり目が行きがちです。

しかし、民間資格の本当の恐ろしさは、資格を取得した後に長期間にわたって待ち受けている「見えない維持費」にあります。

実は多くの民間資格では、資格を有効な状態に保つために、1年〜数年ごとの定期的な更新手続きが必須となっています。

例えば、2年ごとのライセンス更新料として数万円が請求されるだけでなく、そもそもその資格を発行している団体(協会など)への「年会費」を毎年1万円〜2万円ほど支払い続けなければならないケースが珍しくありません。

これは、自動車をローンで買った後に、毎年の自動車税や定期的な車検代、さらには駐車場代が延々とかかり続けるのと同じような仕組みです。

最初の受講料が15万円で「少し安いかな」と思ったとしても、その後毎年2万円の維持費が自動的に引き落とされていくと考えれば、3年間、5年間というスパンで見るとトータルコストは驚くほど膨れ上がります。

私自身も過去に、業務に役立つと思ってあるIT系の民間資格を取得した際、毎年春になると請求される高額な更新料に嫌気がさし、結局3年目で更新を諦めて資格を失効させてしまったという苦い経験があります。

せっかく高いお金と貴重な週末の時間を犠牲にして取得したのに、ランニングコストが負担になって手放してしまうのでは、それまでの苦労がすべて水の泡になり、本末転倒です。

こうした隠れたランニングコストの存在をしっかりと計算に含めると、民間資格の費用がいかに高くつき、結果的にもったいない出費になるかがよく理解できるはずです。

 

乱立する民間資格団体と将来的な資格廃止リスク

現在、日本国内にはドローンの民間資格を発行している団体が、大小合わせて星の数ほど存在しています。

国土交通省のホームページに掲載されている講習団体だけでも膨大な数にのぼり、それぞれが独自のカリキュラムと認定証を発行してスクールを運営している状態です。

このようにあまりにも多くの団体や資格名が存在するということは、それぞれの資格の「ブランド力」や「価値」が分散してしまっていることを意味します。

発注者側から見ても、「〇〇協会のドローン資格を持っています」と言われても、それがどれほどの難易度で、どれほど信頼できるものなのか、直感的に判断することができません。

さらに受講生にとって恐ろしいのは、国家資格の普及に伴って、民間資格を選択する人が激減し、民間資格団体そのものが経営難に陥って消滅してしまうという将来的なリスクです。

もし自分が数十万円を支払って所属している団体が、数年後に解散してしまったり、資格制度そのものを維持できずに廃止してしまったりした場合、あなたの手元に残るのは、法的な効力を持たないただのプラスチックカードになってしまいます。

せっかく時間と費用をかけて取得した資格が、将来的に紙切れ同然になってしまう可能性を考慮すると、高額な投資をするのは非常にリスクが高いギャンブルだと言えます。

確固たる法的な基盤を持ち、国が消滅しない限り存続する国家資格と比べると、民間資格の将来性に対する不安は決して拭えるものではありません。

 

100g未満の機体や趣味用途ならそもそも資格自体が不要

ドローンの免許について調べる前に、まずはご自身が「一体何のために、どこでドローンを飛ばしたいのか」という目的を明確にすることが非常に重要です。

なぜなら、使用する機体や用途によっては、そもそも資格を取ること自体が法律上全く必要ないケースも多いからです。

例えば、本体とバッテリーの合計重量が100g未満の、いわゆる「トイドローン」と呼ばれる小型機体を飛ばす場合、航空法の厳しい規制対象(無人航空機)からは外れるため、特別な資格や国の許可なしで遊ぶことができます。

おもちゃ屋さんや家電量販店で数千円から数万円で売られているトイドローンは、室内での操縦練習や、ちょっとしたアクロバット飛行を楽しむのには十分すぎる性能を持っています。

また、100g以上の本格的な機体であっても、四方をネットで完全に囲まれた許可された屋内施設や、航空法に抵触しない条件下の私有地内で飛ばすだけであれば、法的な免許は要求されません。

「旅行先の人のいない海辺で、家族の思い出としてちょっとした空撮を楽しみたいだけ」という方であれば、後述する飛行許可承認申請(DIPS)の手続きさえ自分で行えば、合法的に飛ばすことが可能です。

こうした軽い趣味の範囲で楽しむ方が、プロ向けの本格的な民間スクールに数十万円を支払って、何日も通い詰めるのは、明らかにオーバースペックであり無駄な出費です。

近所のスーパーにエコバッグを持って買い物に行くだけなのに、わざわざプロのF1レーサーのライセンスを取りに行くようなものです。

ご自身の目的に対して、明らかに費用と時間が見合っていない場合、それはまさに「もったいない」出費の典型例となってしまいます。

 

費用と手間のシミュレーション:民間資格経由 vs いきなり国家資格

ドローンの資格取得を真剣に考える際、多くの方がインターネットの情報やスクールの説明会で悩むのが「民間資格を先に取ってから国家資格を目指すべきか、それとも最初から国家資格に挑戦すべきか」というルートの選択です。

スクールの無料体験会などに参加すると、営業担当者から「まずは当校の民間資格を取ってから国家資格にステップアップした方が確実ですよ」と強く勧められることが非常に多くあります。

ここでは、それぞれのルートにかかる費用と手間のリアルなシミュレーションを通じて、なぜその提案に乗ることがもったいない結果を招くのか、最適な選択肢を探っていきます。

 

「経験者枠」狙いの両獲りはトータル費用で損をする

ドローンの国家資格を取得するための講習には、大きく分けて二つの入り口が用意されています。

一つは、ドローンの操縦経験が全くない、あるいは基準を満たさない方向けの「初学者枠」です。

もう一つは、すでに一定の操縦スキルや指定された民間資格を持っている方向けの「経験者枠」です。

経験者枠は、初学者枠に比べて必要な講習時間が大幅に短縮されるため、国家資格コースの受講料自体はかなり安く設定されています。

この制度の仕組みを巧みに利用して、一部のスクールでは「まずはうちの民間資格コース(数万円〜十数万円)を受講して経験者になりましょう。そうすれば、国家資格のコースが安く受けられますよ」という営業トークを展開してきます。

しかし、ここで営業スマイルに流されず、冷静に電卓を叩いてみてください。

確かに「国家資格コースの受講料」単体で見れば安くなりますが、その前に支払う「民間資格の受講料」を足し合わせると、総額では初学者枠でいきなり国家資格を受けるよりも高額になってしまうケースがほとんどなのです。

例えば、あるスクールの初学者枠の国家資格(二等)コースが、総額30万円だとします。

一方、民間資格にまず15万円を支払い、その後に経験者枠での国家資格コースに20万円を支払ったとすると、合計は35万円に跳ね上がってしまいます。

さらに恐ろしいのは、民間資格の受講に数日間通い、さらに国家資格の受講にまた数日間通うという「時間」と「交通費」のロスです。

これでは、安くするために遠回りをした結果、かえって時間もお金も高くついていることになります。

私自身、家電量販店でパソコンを買う際に「このオプションに加入すれば本体代が割引になってお得ですよ」と言われて、よく計算せずに契約してしまい、後から解約できずに泣きを見た経験が何度もあります。

資格取得という大きな自己投資においても、目先の「〇〇円引き!」という割引ワードに惑わされず、最終的なトータルコストと費やす日数をしっかりと見極めることが大切です。

 

DIPS(飛行許可承認)簡略化のためだけに10万円はコスパが悪い

民間資格を取得する大きなメリットの一つとして、スクール側がよくアピールするのが「国土交通省への飛行許可承認申請(DIPS 2.0システム)の手続きが一部簡略化されますよ」という点です。

確かに、重量100g以上のドローンを屋外の規制エリア(人口集中地区など)で自由に飛ばすためには、このDIPSシステムを使った国への申請が必要不可欠です。

そして、この申請画面はお世辞にも使いやすいとは言えず、専門用語も多いため、初心者にとっては非常に面倒で複雑な作業に感じられます。

そのため、「あの面倒な申請の手間を少しでも省けるなら…」という理由だけで、民間資格を取得しようと考える方もいらっしゃいます。

しかし、この申請手続きにおける「一部の書類の省略」というメリットのためだけに、10万円から20万円もの高い受講料を支払うのは、コストパフォーマンスの観点から見てあまりにも割に合いません。

現在は、インターネットやYouTube上に、初心者向けのDIPS申請手順を画面キャプチャ付きで分かりやすく解説した優良なコンテンツが数多く無料で公開されています。

最初こそ用語の意味がわからず戸惑うかもしれませんが、動画を一時停止しながら同じように入力していけば、決してクリアできない壁ではありません。

一度自分で申請を経験して仕組みを理解してしまえば、次からは驚くほどスムーズに行えるようになります。

もし、どうしてもパソコン操作が苦手で自分での申請が不安だという場合は、ドローン法務に強い行政書士などの専門家に数万円で代行を依頼する方が、スクールに何日も通うよりもはるかに安上がりで確実です。

手続きの簡略化という一部分だけを過大評価し、それを目的として高額な民間資格を取得するのは、費用対効果の面でおすすめできない「もったいない」選択です。

 

独学+国家資格「一発試験」は安上がりで賢い選択か?

スクールに通う費用を極限まで抑えたい、1円でも安く国家資格を取得したいと考えた場合、多くの方が一度は検討するのが「一発試験」というルートです。

これは、スクール(登録講習機関)には一切通わず、機体を買って独学で猛練習を重ね、国の指定試験機関で直接、学科試験と実地試験だけを受験するという方法です。

自動車の運転免許で言うところの、教習所に通わずに運転免許試験場へ直接出向いて受験する「一発免(飛び込み受験)」と全く同じ仕組みです。

この方法なら、数万円の受験手数料だけで国家資格が手に入るため、理論上は最も安上がりで、誰よりも賢い方法のように思えます。

しかし、現実の試験の世界は、独学者が簡単に突破できるほど甘くはありません。

ドローンの国家資格の実地試験は、安全を担保するために非常に厳格な基準で採点されており、独学で合格するのは至難の業と言われています。

特に受験生を苦しめるのが、GPSなどの位置安定機能を強制的にオフにして手動で機体を制御する「ATTIモード(姿勢モード)」での飛行審査です。

少しでも風が吹けば機体は風下へ流されてしまい、慌ててレバーを操作すると今度は大きくバランスを崩してしまいます。

試験で求められるミリ単位の滑らかな操縦技術や、緊急時の正確な操作手順、安全確認のルーティンは、自己流の練習だけではなかなか身につかないものです。

万が一不合格になってしまうと、再度受験するための手数料がその都度かかり、遠方の試験会場までの交通費、そして何より貴重な休日という時間がどんどん失われていきます。

何度も不合格を繰り返して心が折れ、結局「最初から素直にスクールに通って、確実な指導を受けておけばよかった」と後悔する受験生は後を絶ちません。

「安物買いの銭失い」という言葉があるように、一見すると一番安上がりなルートに見えても、結果的に費用も時間も高くついてしまうリスクが非常に高いことを忘れないでください。

 

就職・副業の現場における民間資格のリアルな評価

資格を取得する最大の目的は、趣味の充実という方もいれば、就職活動や転職活動での強力なアピール材料にしたい、あるいは副業で空撮や点検の案件を獲得してしっかり収入を得たい、という方が大半でしょう。

では、実際のビジネスの現場において、ドローンの民間資格はクライアントや採用担当者からどのように評価されているのでしょうか。

ネット上では様々な憶測やポジショントークが飛び交っていますが、ここではビジネス現場のリアルな実態と厳しい現実に迫ります。

 

「民間資格はただの紙切れ」というネットの口コミは本当か?

ドローンの資格についてインターネットの匿名掲示板やSNSを覗いてみると、「国家資格ができた今、ドローンの民間資格なんてただの紙切れだ」「数十万払って取っても全く意味がない情弱ビジネスだ」といった、非常に辛辣で過激な意見を目にすることがあります。

これから一生懸命スクールで学ぼうと考えている方にとっては、非常にショックで不安になる口コミだと思います。

結論から言うと、この「紙切れ」という表現は少々極端すぎるきらいがあり、事実を正確に表しているとは言えません。

民間資格であっても、スクールに通って座学で航空法や気象の知識を学び、インストラクターの指導のもとで実技をしっかりと反復練習し、一定の操縦スキルを身につけたという努力の事実には変わりありません。

ドローンの基礎知識すら持っていない完全な素人と比べれば、民間資格を持っている人間の方が、はるかに安全に、かつ周囲に配慮して飛行させられる可能性が高いのは紛れもない事実です。

しかし、ビジネスにおいて問題となるのは「その資格の価値を、自分ではなく他者(クライアント)がどう評価するのか」という一点に尽きます。

国家資格という国が定めた絶対的な基準が存在する現在、民間資格はどうしても「国家資格より一段下のもの」「国の基準を満たしていないもの」と相対的に評価が低くなってしまうのは避けられません。

過去、まだ国家資格が存在しなかった時代には、民間資格が操縦者の腕を証明する貴重なパスポートとして重宝された時代も確かにありました。

しかし、法律という社会のルールが大きくアップデートされた今、ネットの口コミが完全に間違っているとも言い切れない、厳しい現実がそこにあるのです。

 

業務委託や就職活動でクライアントへのアピール不足になる現実

あなたが、自社の工場の屋根の点検や、新築マンションのPR用空撮動画の作成を依頼する「発注者(クライアント)」の立場だったと想像してみてください。

目の前に、同世代の二人のドローンパイロットがいます。

一人は、国が厳しい基準で認めた「無人航空機操縦者技能証明(国家資格)」の保有者です。

もう一人は、どこかの団体が独自に認定した「〇〇協会認定民間資格」の保有者です。

過去の実績やポートフォリオ、人柄がほぼ同じであれば、あなたは間違いなく国家資格の保有者に仕事を依頼するはずです。

なぜなら、万が一ドローンが墜落して人に怪我をさせたり、建物を破損させたりする事故が起きた際のリスクを考えると、国のお墨付きがあるパイロットを選んでおくのが、企業としてのコンプライアンス(法令遵守)やリスク管理の観点から見て、当然の防衛策だからです。

「なぜ国家資格を持っている人ではなく、民間資格の人に依頼したのか?」と上司や株主から問われた際、言い訳が立たないからです。

就職活動や転職活動の履歴書においても、状況は全く同じです。

資格欄に民間資格を記載しても、採用担当者からは「あ、ドローンに興味があって少し習ったことがあるんだな」程度の、趣味の延長のような認識しか持ってもらえない可能性があります。

厳しい言い方になりますが、競争の激しい現代のビジネスの世界において、民間資格だけでは強力な武器にはなり得ないのが現実です。

私自身も過去にフリーランスとして映像制作の仕事を受注する際、より権威性のある資格や受賞歴を持っている競合クリエイターに、あと一歩のところで案件を奪われて非常に悔しい思いをした経験があります。

クライアントからの絶対的な信頼を勝ち取り、安心して仕事を任せてもらうためには、やはり国家資格という強固な肩書きが大きな力を発揮します。

 

結局あとから国家資格を取り直す「二度手間」の発生リスク

民間資格を取得し、「これでプロの仲間入りだ!」と意気揚々とビジネスの世界に飛び込んだものの、いざ営業を始めると様々な見えない壁にぶつかることがあります。

例えば、近年急増している国や地方自治体が発注する公共工事(測量や橋梁点検など)の入札条件に、明確に「ドローン国家資格の保有者を現場に配置すること」が含まれているケースが増えています。

また、コンプライアンスに厳しい大手企業との直接取引の際にも、安全担保のために国家資格の提示を必須条件として求められることが珍しくありません。

こうなってしまうと、民間資格のままでは応募すらできず、仕事の幅が大きく制限されてしまいます。

その結果、「このままでは高単価な仕事が受注できない」と焦り、結局はもう一度高いお金を払ってスクールに通い直し、国家資格を取得するという事態に陥る方が少なくありません。

これはまさに、時間と費用の「二度手間」以外の何物でもありません。

最初から国家資格を取得しておけば、このような遠回りや悔しい思いをせずに、スムーズにビジネスを展開できたはずです。

ビジネス目的でドローンを始めるのであれば、将来的な仕事の拡張性や、現場が求めている厳しいニーズを見据えて、最初から最も効力の高い資格を狙うのが鉄則中の鉄則です。

 

もったいないを完全回避!目的別ドローン免許の最適解

これまで長々と述べてきたように、ドローンの資格選びは一歩判断を間違えると、数十万円というお金と貴重な時間を失う大きな後悔に繋がります。

ドローン免許の取得において「民間資格の費用がもったいない」という失敗を完全に避けるためには、ご自身がドローンを通じて何を実現したいのか、その「目的」に合わせた最適なルートを選択することが何よりも重要です。

ここでは、ドローンを始める目的を大きく2つのパターンに分けて、最も無駄のない、賢い選択肢を提案します。

 

【趣味・たまに空撮】独学+オンラインでのDIPS申請で十分

週末の休日を利用して海や山の綺麗な景色を空撮したい、家族でのキャンプや旅行の思い出をダイナミックなドローン映像で残したいといった、あくまで「個人の趣味」の範囲で楽しむ方への最適解です。

この場合、数十万円もする高額なスクールに通って資格を取得する必要性は、極めて低いです。

まずは、障害物を自動で回避するセンサーが充実した、初心者でも操作が簡単な最新の機体(DJI製など)を購入しましょう。

そして、人のいない広い河川敷や、許可された専用のドローン練習場などで、自分のペースで独学で操縦練習を積むことから始めてください。

メーカーが提供しているフライトシミュレーターアプリを活用すれば、家の中で安全に指の動かし方を練習することも可能です。

そして、屋外で合法的に飛ばすために必要な飛行許可承認申請(DIPS)は、前述した通り、インターネットの解説記事や動画を参考にしながらご自身でオンライン申請を行うのがベストです。

少し時間はかかるかもしれませんが、かかる費用は機体代と、万が一に備えたドローン保険の加入費用だけで済みます。

もし、どうしても最初の操縦に不安がある場合は、資格取得を目的としない、数時間から1日程度で終わる初心者向けの安価な「体験講習(数千円〜数万円)」などに参加するのも非常に良い方法です。

趣味の世界においては、見栄えの良い資格の有無よりも、法律とマナーを守って安全に楽しむモラルと、実際のフィールドでの実技経験の方がはるかに大切です。

 

【業務・副業・就活】最初から「国家資格(二等)」の一択

ドローンを使って副業として収入を得たい、空撮や家屋点検のビジネスを立ち上げたい、あるいは就職や転職の履歴書に書ける強力な武器にしたいと本気で考えている方への最適解です。

この場合は、一切の迷いを捨てて、最初から国家資格、それも実用性が極めて高い「二等無人航空機操縦士(二等資格)」の取得を目指してください。

民間資格を経由して経験者枠を狙うような遠回りは絶対にせず、初学者枠で直接、国家資格のコースに申し込むのが、結果的に最も費用対効果が高く、時間も節約できます。

二等の国家資格があれば、一般的な映像制作のための空撮や、屋根の点検、小規模な測量などの、現在市場に存在しているドローン業務の大半を合法かつスムーズにカバーすることができます。

「一等資格の方がいいのでは?」と思うかもしれませんが、一等は人口集中地区の上空で第三者の頭上を飛ばすような、非常に特殊でリスクの高い飛行(レベル4飛行など)を想定したものであり、初学者がいきなり何十万円も追加して取るにはオーバースペックすぎます。

さらに高度な飛行が必要になった場合には、二等でしっかり稼げるようになってから、将来的に一等資格へのステップアップを検討すれば十分です。

初期投資として30万円前後の費用はかかりますが、それはプロとしてビジネスを始めるための必要な「事業投資」であり、社会的な信用という一生モノの武器を手に入れるための、価値ある自己投資と言えます。

 

費用を無駄にしないための登録講習機関(スクール)の選び方

国家資格(二等)を目指すことを決意したら、次に重要になるのが、実際に通うことになるスクール(登録講習機関)選びです。

スクール選びを間違えると、想定外の追加費用ばかりがかさんでしまい、結局「もったいない」思いをすることになってしまいます。

選ぶ際のポイントはいくつかありますが、絶対に妥協してはいけないのが「料金の透明性」です。

美しいウェブサイトに大きく書かれている「基本料金」だけを見て決めるのは危険です。

万が一、実技試験や修了審査に落ちてしまった場合の「補習費用」や「再試験費用」はいくらかかるのか。

練習で使用する機体のレンタル代や、テキスト代は基本料金に含まれているのか、それとも別途請求されるのか。

これらを事前に必ず確認してください。

良心的なスクールであれば、そうした追加費用が発生する条件や、最終的にかかる可能性のある総額を、事前の説明会で包み隠さず丁寧に説明してくれます。

また、自宅や職場からの通いやすさや、雨の日でも練習できる広い屋内施設、あるいは実戦に近い屋外の広い練習場を確保しているかどうかも、モチベーションを維持する上で非常に重要な要素です。

私自身もスクールを選ぶ際は、面倒くさがらずに複数の機関からパンフレットを取り寄せ、実際に無料説明会に足を運んで、担当者の対応の誠実さを比較検討しました。

「キャンペーン中で今なら安いから」という理由だけで安易に決めるのではなく、ご自身の目でしっかりと設備やカリキュラムを見極め、心から納得できるスクールを選ぶことが、費用を無駄にしないための最大の防衛策です。

 

ドローン免許の民間資格は費用がもったいないのか解説まとめ

まとめ

  • ドローンの国家資格制度が普及したことで高額な民間資格を取るメリットは薄れている
  • 民間資格を取ってから経験者枠で国家資格を受けるとトータルの費用が高くなり損をする
  • 民間資格は取得時の費用だけでなく更新料や年会費といった見えない維持費がかかり続ける
  • ビジネス目的や副業での案件獲得を目指すなら迷わず最初から国家資格の二等を選ぶべき
  • 100g未満のドローンや軽い趣味の空撮であれば高額なスクール費用はもったいない
  • 独学で国家資格の一発試験を狙うのは難易度が高く再受験の費用と手間がかかるリスクがある
  • ターゲットキーワードであるドローン免許における民間資格の費用がもったいないという悩みは自身の目的を明確にすることで解消できる

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