あじさいの葉は有毒!甘茶は大丈夫なの?
6月くらいから鮮やかに咲き始めるあじさいですが、その葉っぱには毒が含まれているという話はご存知でしょうか?
あじさいの葉っぱを乾燥させた甘茶というお茶がありますが、それは大丈夫なのでしょうか?
ちょっと気になったので調べてみました。
ちなみに、甘茶は昔から存在する日本でも普通に売られているお茶であり、生薬としても有名です。
今回の記事はそういう恐れがあるという事を提起しているだけで、甘茶そのものを否定する意図は全くありません。
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あじさいの葉っぱは有毒であるという説
実際の所、あじさいの葉に含まれる毒性は現在でも明らかにはなっていません。
結論から言うと、あじさいの品種、そして産地によって毒性と考えられる成分が含まれていたり、含まれていなかったりとバラバラであり、何が安全か、どの品種は大丈夫なのかという、確固とした立証は未だにされていないというのが現状です。
ちなみにあじさいによる食中毒と考えられている症例でも、症状は嘔吐、顔面紅潮、めまいであり、2?3日で皆、回復しており、死亡例もありません。
ただし、あじさいの葉部分を食べたという事は共通しており、できることなら、あじさいの葉は口に入れない方が良いと言えるでしょう。
あじさいの葉が料理に含まれる例としては、主に飾り部分です。例えば刺し身のツマ。ツマには大葉が使われることが多いですが、一部の高級日本料理では、ちょっとオシャレにあじさいの葉を使うことがあります。実際の中毒例の際には、だし巻き卵の下に引かれていた紫陽花の葉を食べていた様です。飾りやツマも食べなさい!とかつて両親からしつけられてきた人も多いでしょうから、自然ともったいないから食べてしまったのではないでしょうか?
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あじさいの葉のお茶である甘茶はどうなの?
甘茶はあじさいの一種であるユキノシタ科の植物の葉を乾燥させて作られたものです。一般的なあじさいの葉を使用している訳ではありませんが、あじさい属の多くの葉に含まれる成分が毒性があるのでは?と懸念されている為、甘茶にもその可能性は否定できない状況です。
実際、甘茶の専門サイトを見ても、毒性については触れられており、葉には含まれないが、根には含まれるので、根部分は使用していないと記載されているサイトもありました。ですが、葉にあって、根にはないときちんと証明できる学術的根拠は現在はありません。
ですが、あじさい以外も含む薬草や生薬の効果・効能については、全てが完全に科学的に解明されている訳ではないので、そいういうものだと思うしかありません。
確かに、科学的には説明がつかないが、摂取した人の多くに効果や改善が見られたという良い意味での民間療法的な事実は沢山あるジャンルです。
そして、現在の所、一般にも売られている甘茶ですが、有毒成分による中毒症状と思われる報告もこれまでは全くない状態です。
しかし、あじさいには薬効があっても、嘔吐性が強いという説は中国にもあり、頻用はされていないということです。
まとめ
現在販売されている甘茶には、中毒症状の報告がないことから、比較的、毒性が少ないと考えられる品種や産地で作られたあじさいの葉が使われているようです。
特に日本産の甘茶は有毒である可能性が高いとされる青酸配糖体の含有量は少ない、または含まれないという報告はあります。
しかし、あじさいの何が毒性に当たるのか、甘茶で中毒症状がないのは何故なのか?という事は現在の所、誰も説明できない状況であるという事実は知っておきましょう。
そして、確率論的にも生のあじさいの葉は、口に入れないほうが良いでしょう。
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