免許証は持っているけれど、最後にハンドルを握ったのはもう何年も前。
そんな「ペーパードライバー」の方にとって、久しぶりの運転は冒険どころか、恐怖の連続ではないでしょうか。
「対向車とすれ違うときに、ぶつかってしまったらどうしよう」
「後ろの車に煽られたら怖い」
「もし道を間違えて、狭い路地に迷い込んでしまったら…」
このように考えると、エンジンをかける前から心臓がバクバクしてしまい、結局また練習を先延ばしにしてしまう。
その気持ち、痛いほどよく分かります。
私自身もかつては、免許取得後に数年間のブランクがあり、久しぶりに運転席に座ったときは手足が震えました。
特に、対向車が来るたびに体が強張り、無意識に左側のガードレールギリギリまで寄ってしまい、同乗者に「左に寄りすぎ!」と注意されたものです。
でも、安心してください。
運転が怖いのは、あなたの運転技術が未熟だからというよりも、「走る場所」の選び方が間違っていることがほとんどなのです。
泳げない人がいきなり荒波の海に飛び込まないように、運転の練習も、まずは波のない静かなプールのような場所から始める必要があります。
それが、「道が広くて車が少ない、安全なドライブコース」です。
ペーパードライバーの練習において、コース選びは運転技術そのものよりも重要だと言っても過言ではありません。
適切な場所さえ選べば、恐怖心は驚くほど軽減され、落ち着いてハンドル操作に集中できるようになります。
この記事では、ペーパードライバーの方が安心して練習できる「道が広いドライブコース」の選び方と、具体的な攻略法を徹底的に解説します。
さらに、関東・関西・東海・福岡など主要エリアの具体的な「練習の聖地」や、Googleマップを使って自宅周辺の隠れスポットを探すプロの検索テクニックも初公開します。
これを読めば、あなたの家の近くにも必ずある「秘密の練習スポット」が見つかり、自信を持って最初の一歩を踏み出せるはずです。
さあ、恐怖心をワクワク感に変えて、安全なドライブへの第一歩を一緒に踏み出しましょう。
この記事のポイント
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道幅が広く歩行者が少ない「港湾エリア」「工業団地」が最適
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駐車場は平面で広い郊外型ショッピングモールの屋上がおすすめ
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右折や車線変更を徹底的に避けた「左折ループ」コースを設定する
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「初心者マーク」は堂々と貼り交通量の少ない休日の早朝に練習する
恐怖心とおさらば!ペーパードライバーが選ぶべき「道が広い」コースの3条件

久しぶりの運転で一番大切なのは、とにかく「ヒヤッとする場面」を作らないことです。
人間は一度恐怖を感じると、体が萎縮して視野が狭くなり、さらにミスを誘発するという悪循環に陥ってしまいます。
そうならないために、まずは練習コースとして選ぶべき道路の条件を3つ定義しましょう。
単に「道が広い」といっても、交通量が激しかったり、スピードレンジが高すぎたりしては意味がありません。
ペーパードライバーにとっての「良い道」とは、物理的な広さはもちろんのこと、「心理的な余裕」を持てる道のことです。
ここでは、私が実際に練習コースを選ぶ際に必ずチェックしている、絶対に外せない3つの条件をご紹介します。
センターラインがあり、路肩・車線幅に余裕がある道路
まず第一に確認すべきは、センターライン(中央線)がしっかりと描かれており、かつ車線の幅に余裕があるかどうかです。
ペーパードライバーの方が最も恐れることの一つに、「対向車とのすれ違い」があります。
センターラインのない生活道路のような道では、対向車が来るたびに速度を落とし、お互いに譲り合う必要がありますが、これは車両感覚が鈍っている初心者には非常に難易度が高い作業です。
私も経験がありますが、狭い道で対向車のトラックが来た時の圧迫感といったらありません。
まるで壁が迫ってくるような感覚に陥り、思わず目を閉じたくなってしまいます。
そこで選ぶべきは、片側一車線であっても、車線の幅が広く確保されている道路です。
もっと言えば、片側二車線以上の道路の「左側車線」が理想的です。
これなら対向車との間に物理的な距離(右側の車線分)があるため、すれ違いの恐怖をほとんど感じずに済みます。
また、意外と見落としがちなのが「路肩」の広さです。
車道の左側にある白線の外側、つまり路肩やエスケープゾーンが広い道を選んでください。
路肩が狭く、すぐそこにガードレールや電柱が立っている道は、左側の感覚が掴めていないうちは「擦ってしまいそう」という不安が常に付きまといます。
路肩に余裕があれば、「多少左に寄ってもぶつかるものはない」という安心感が生まれ、リラックスしてハンドルを握ることができます。
道路を選ぶ際は、Googleのストリートビューなどで事前に確認し、「ここなら自分の車が2台並んでも通れそうだな」と思えるくらいの余裕があるかチェックしてみてください。
歩行者・自転車の飛び出しがない「見通しの良い」道路

二つ目の条件は、歩行者や自転車の気配がないことです。
運転中の恐怖の正体の一つは、「予測不能な動き」です。
住宅街や商店街、学校の近くなどは、いつどこから子供が飛び出してくるか分かりませんし、自転車が急に進路変更をしてくることもあります。
このような場所では、運転操作だけでなく、周囲の状況確認に神経をすり減らすことになり、ペーパードライバーにとっては地獄のような環境です。
ただでさえアクセルとブレーキの操作に必死なのに、飛び出しへの警戒まで求められたら、パニックになるのは当然です。
ですので、練習の初期段階では、人の生活圏から離れた道路を選びましょう。
具体的には、住宅の玄関が道路に直接面していない幹線道路や、両サイドが田んぼや畑で視界が開けている道、あるいは埋立地などがおすすめです。
見通しの良い一本道であれば、数百メートル先まで状況が把握できるため、「急に何かが飛び出してくるかもしれない」という不安から解放されます。
これは例えるなら、障害物のない広いグラウンドを走るようなものです。
誰かにぶつかる心配がなければ、足元の動き(車の操作)だけに集中することができますよね。
まずは「車対車」のコミュニケーションだけに集中できる環境を作り、歩行者への対応はもっと余裕ができてから練習すれば十分です。
コンビニや路肩など「緊急避難場所」が多いルート
三つ目の条件は、いざという時にすぐに逃げ込める「避難場所」が確保されていることです。
運転中に急に怖くなったり、後ろの車に煽られている気がして焦ったり、あるいは道を間違えてパニックになったりすることは誰にでもあります。
そんな時、「この先しばらく車を停める場所がない」という状況だと、精神的に追い詰められてしまいます。
逃げ場がないというプレッシャーは、正常な判断力を奪う最大の敵です。
逆に、「もし怖くなったら、すぐ先のコンビニに入ろう」「あそこの広い路肩で一息つこう」と思える場所があれば、それだけで心に大きな余裕が生まれます。
私が友人の運転練習に付き合った時も、ルート上にコンビニやガソリンスタンド、あるいはバス停の退避スペースなどが点在している道を選びました。
そして実際に、「ちょっと疲れたからコンビニでコーヒーでも飲もうか」とこまめに休憩を挟むことで、友人は最後まで落ち着いて運転することができました。
ドライブコースを考える際は、地図上でコンビニのマークが多い道や、駐車スペースのある公園が沿道にあるルートを優先的に選んでみてください。
それはまさに、砂漠の中のオアシスのように、あなたの心の拠り所となってくれるはずです。
【エリア別】練習に最適なおすすめドライブスポットの探し方

「条件は分かったけれど、具体的にどこに行けばいいの?」
そう思われる方も多いでしょう。
お住まいの地域によって具体的な道路名は異なりますが、実は日本全国どこでも共通して「ペーパードライバーの聖地」となり得るエリアのタイプがあります。
また、Googleマップを賢く使えば、あなたの家のすぐ近くにある「隠れ練習スポット」を簡単に見つけることができます。
ここでは、プロ直伝のスポット検索テクニックと、具体的なおすすめエリアをご紹介します。
これで完璧!Googleマップを使った「マイ練習コース」発掘テクニック
まずは、ご自身のスマホやPCでGoogleマップを開いてください。
以下の3つのステップを実行するだけで、あなただけの極上コースが見つかります。
1. 「航空写真モード」で白い屋根と海沿いを探す
地図をデフォルトの表示から「航空写真」に切り替えてみてください。
そして、自宅の周辺から少し離れた海沿いや郊外を見てみましょう。
そこで探すべきは、「白くて四角い大きな屋根(工場や倉庫)」がたくさん集まっているエリアです。
こうした場所は物流の拠点であり、大型トラックが通れるように道路が非常に広く、碁盤の目のように整備されています。
休日には驚くほど車が少なくなる、まさに狙い目のスポットです。
2. ストリートビューで「車線の数」と「路肩」を予習する
良さそうな道を見つけたら、黄色い人形のアイコン(ペグマン)を地図上に落として、ストリートビューを見てみましょう。
ここでチェックするのは、「センターラインがあるか」「片側二車線以上あるか」「左側の路肩や歩道との間にスペースがあるか」です。
画面上で景色を見て、「これなら走れそう!」と直感的に思える場所をピックアップしていきます。
3. YouTubeで「地名 + ドライブ」と検索して動画で確認
最後に、YouTubeでそのエリアのドライブ動画を検索してみます。
例えば「〇〇市 ドライブ」「〇〇バイパス 走行」などで検索すると、実際にそこを走っている映像が見つかることが多いです。
動画で見れば、信号の多さや交通の流れ、実際の速度感などが手に取るように分かります。
「ここは合流が難しそうだから避けよう」といった判断も事前にできるので、非常に有効です。
【参考】全国の先輩ドライバー御用達!エリア別おすすめスポット例

「自分で探すのはまだ不安だから、実績のある場所を知りたい」という方のために、主要エリア別の「練習の聖地」とも呼ばれる定番スポットをいくつかご紹介します。
お近くの方は、まずここを目指してみるのも良いでしょう。
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関東エリア
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お台場周辺(東京都港区・江東区): 道幅が広く、車線も多い定番スポット。休日の午前中は比較的空いており、景色も良いので気分転換にもなります。
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葛西臨海公園周辺・江戸川区の湾岸エリア: 新左近川親水公園の周辺などは、道が広く信号も適度にあり、基礎練習に最適です。
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多摩ニュータウン(東京都多摩市など): 整備された広い道路が多く、歩車分離も進んでいるため、住宅街の練習におすすめです。
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関西エリア
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大阪南港・ATC周辺(大阪市住之江区): 非常に道が広く、休日はトラックが減るため走りやすいエリア。舞洲スポーツアイランド周辺も広大な駐車場があり練習に向いています。[1]
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ポートアイランド(神戸市): 直線が長く、区画が整理されているため、迷うことなく走れます。
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大泉緑地周辺(大阪府堺市): 公園の周りの道路は広く、緑も多いためリラックスして走れます。
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東海エリア
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金城ふ頭周辺(名古屋市港区): ポートメッセなごやがあるエリア。休日のイベントがない日は道路が非常に空いており、車線変更の練習もしやすいです。
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日進・長久手エリアの新しい街: 区画整理された新しい住宅街は道幅が広く、初心者でも安心です。
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福岡エリア
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海の中道海浜公園周辺(福岡市東区): 信号が少なく一本道が続くため、速度維持の練習に最適。広大な駐車場もあります。
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アイランドシティ(福岡市東区): 新しく整備されたエリアで、道幅が非常に広く走りやすいです。
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※これらはあくまで例であり、イベント開催時などは混雑することもあります。
必ず事前にGoogleマップの交通状況などで混み具合を確認してから出かけましょう。
最強の練習場所は休日の「港湾地区・工業団地」

ここからは、具体的な地名ではなく「場所のタイプ」ごとの特徴を深掘りします。
もし上記のエリアが遠くても、あなたの街の近くにある「港湾地区・工業団地」を探してみてください。
繰り返しになりますが、これこそが最強の練習場所です。
海沿いの埋立地にある倉庫街や、大きな工場が集まるエリアを想像してみてください。
これらの場所は、平日は大型トレーラーやトラックが頻繁に行き交う物流の拠点ですが、そのために道路が非常に広く作られています。
片側二車線、三車線は当たり前で、交差点も大きく、見通しも抜群です。
そして最大のポイントは、「休日は驚くほど車がいない」ということです。
工場や倉庫が稼働していない日曜・祝日は、あれほど走っていたトラックの姿が消え、広大な道路がまるで貸し切りのような状態になります。
歩行者もほとんどおらず、信号も少ないため、自分のペースでゆっくりと走ることができます。
私自身、新しい車を買って車両感覚を確かめたい時は、今でも日曜の朝に港湾地区へ行くことがあります。
そこには、同じように練習をしている初心者マークの車や、教習所の車を見かけることも多く、「みんなここで頑張っているんだな」と心強く感じることもあります。
周りも練習中の車が多いので、多少ゆっくり走っていても不審がられることはありませんし、煽られる心配も皆無です。
ただし、平日はプロのドライバーたちが忙しく働いている場所ですので、必ず「休日」を選ぶようにしてくださいね。
信号が少なく一本道が続く「大きな河川敷沿い・土手道」
次におすすめなのが、大きな川の土手沿いや河川敷を走る道路です。
このルートのメリットは、「信号が極端に少なく、単純な一本道が続く」という点です。
ペーパードライバーの方にとって、頻繁な「発進・停止」の繰り返しや、「次はどこで曲がるんだっけ?」とナビを確認する作業は大きな負担になります。
特にナビを見ながらの運転は、前方不注意になりやすく危険です。
その点、河川敷の道路であれば、「とにかくこの川に沿ってまっすぐ行けばいい」という単純明快なルートになります。
一度流れに乗ってしまえば、数キロメートルにわたって信号に引っかからずに走り続けられることも珍しくありません。
この「一定の速度で巡航する」という経験は、車幅感覚を養い、リラックスして運転する感覚を掴むのに非常に役立ちます。
窓を開けて風を感じながら走れば、運転の楽しさを思い出すことができるかもしれません。
ただし、注意点が一つだけあります。
河川敷の道路の中には、道幅が極端に狭く、対向車とのすれ違いが困難な場所や、サイクリングロードと並走していて自転車が多い場所もあります。
ですので、必ず事前にGoogleストリートビューなどで「センターラインがあるか」「道幅は十分か」を確認してから行くようにしてください。
整備された「ニュータウン」の外周道路
「場所のタイプ」として最後におすすめするのは、新しく開発された大規模な住宅地、いわゆる「ニュータウン」です。
特に、ここ数十年以内に山を切り開いて作られたような新しい街は、最初から車社会を前提に都市計画がなされています。
そのため、街の中を走るメインの道路は非常に道幅が広く、歩道と車道がガードレールや植え込みで完全に分離されていることが多いのです。
歩行者の飛び出しリスクが物理的に遮断されているため、安心して運転できます。
また、街路樹が整備されていたり、景色が綺麗だったりと、走っていて気持ちが良いのも魅力です。
狙い目は、住宅地の中の細い路地ではなく、街全体をぐるりと囲むように走っている「外周道路」です。
ここは住民の生活道路というよりは、街へのアクセス道路としての役割が強く、信号も整備されており、非常に走りやすい環境が整っています。
近くに新しい分譲地やニュータウンがある場合は、その周りの大きな道路を練習コースの候補に入れてみてください。
整然とした街並みの中を走るのは、意外と気分の良いものですよ。
目的地での「絶望」を防ぐ!駐車場の選び方と立ち寄りスポット

「なんとか目的地まで走れたけれど、駐車場が満車で停められない…」
「後ろに車が待っていて、焦って駐車に失敗した」
こんな経験は、運転への恐怖心を一気に増幅させてしまいます。
ドライブにおいて「駐車」は避けて通れない最後の関門であり、ここをスムーズにクリアできるかどうかが、その日の運転の満足度を大きく左右します。
目的地に着いてから絶望しないために、駐車の難易度が低く、心に余裕を持って停められる場所をあらかじめ選んでおきましょう。
狙い目は「郊外型大型ショッピングモール」の屋上階
練習の目的地として最もおすすめなのは、郊外にある大型ショッピングモールです。
ただし、ここで重要なのは「どこに停めるか」です。
多くの人は、店舗の入り口に近い1階や2階の駐車場に停めたがります。
当然、そこは激戦区であり、常に車が出入りし、歩行者も多く、狭いスペースでのバック駐車を強いられます。
これは初心者にはハードルが高すぎます。
そこで目指すべきは、「屋上階」の駐車場です。
特に、店舗の入り口から遠い端っこのエリアを狙ってください。
屋上の駐車場は、下の階に比べて空いていることが圧倒的に多いです。
しかも、柱などの障害物が少なく、見晴らしが良い平面駐車場であることがほとんどです。
休日の昼間であっても、屋上の奥の方はガラガラで、前後左右に車がいないポツンとしたスペースが見つかるはずです。
そこなら、何度切り返しても誰にも迷惑をかけませんし、白線を踏んで斜めに停めてしまっても、降りて確認してまたやり直すことができます。
「入り口まで歩くのが遠い」なんて気にする必要はありません。
その数分の徒歩と引き換えに、「誰にも邪魔されずに安心して駐車できる」という絶大なメリットが得られるのですから。
まずはここで、白線の枠内にまっすぐ入れる練習を存分に行ってください。
トイレ休憩も安心な「道の駅」や「広大な公園」
ショッピングモール以外でおすすめなのが、郊外にある「道の駅」や、大きな敷地を持つ「県立・市立公園」の駐車場です。
これらの施設は、基本的に敷地が広大で、駐車場も大型バスが停められるほどの余裕を持って作られています。
特に道の駅は、ドライバーの休息のために作られた施設ですから、駐車場への入り口も分かりやすく、広くて停めやすい設計になっています。
また、24時間無料で開放されている場所も多く、時間を気にせずゆっくりと休憩できるのも嬉しいポイントです。
運転に疲れたら、広い駐車場に車を停めて、トイレに行ったり、自販機で飲み物を買って深呼吸したりしましょう。
「いつでも停められる場所がある」と知っているだけで、運転中の緊張感はかなり和らぎます。
ただし、人気の道の駅や公園は、行楽シーズンの昼間には混雑することもあります。
練習で行く場合は、やはり午前中の早い時間帯を狙うのが鉄則です。
実践テクニック:怖い場面(右折・合流・車線変更)を回避するルート設定

ここからは、より実践的なテクニックのお話です。
運転が怖いと感じる最大の要因は、「右折」「合流」「車線変更」の3大難関ではないでしょうか。
これらは高度な判断力とタイミングを要求されるため、ベテランライターである私でさえ、交通量が多い時は神経を使います。
ですが、練習の段階では、これらを「無理に克服しようとしなくていい」のです。
むしろ、これらを徹底的に回避するルートを設定することで、安全に運転感覚を取り戻すことができます。
そのための具体的なルート作成術を伝授します。
基本は「左折オンリー」!周回コースを自分で作る
一番の恐怖である「右折」をなくしてしまいましょう。
日本の道路は左側通行ですから、左折をする限り、対向車線を横切る必要はありません。
つまり、対向車とのタイミングを計るという、最も難易度の高い判断が不要になるのです。
練習ルートを作る際は、地図アプリを見て、自宅から出発して「左折、左折、左折…」と繰り返して元の場所に戻ってくる「左回り」の周回コースを設定してみてください。
これなら、信号に従ってただ左に曲がるだけで済みます。
「そんな単純なコースで練習になるの?」と思われるかもしれませんが、まずは「車を走らせることに慣れる」のが目的です。
右折待ちで交差点の真ん中に止まり、対向車が途切れるのを冷や汗をかいて待つストレスがないだけで、どれほど楽に運転できるか、ぜひ体感してみてください。
慣れてきたら、信号と右折矢印がしっかり出る大きな交差点で、一度だけ右折を入れてみる。
そうやって少しずつレベルアップしていけばいいのです。
車線変更はしない!左側車線を走り続けられる道を選ぶ
次に怖いのが、走行中の車線変更です。
後ろから来る車の速度を見極め、タイミングよく割り込むのは至難の業です。
ですので、練習中は「車線変更はしない」と決めてしまいましょう。
片側二車線以上の道路では、基本的に一番左側の車線をキープして走り続ければOKです。
ただし、ここで注意が必要なのが、「左側車線が突然、左折専用レーンになってしまう」という罠です。
直進したいのに、強制的に左折させられたり、慌てて右側の車線に変更しなければならなくなったりするのは、ペーパードライバーにとって悪夢です。
これを防ぐために、事前にGoogleストリートビューを活用しましょう。
走ろうと思っているルートの交差点手前をチェックし、道路上の標示を確認します。
もし左側車線に「左折のみ」の矢印が書いてあったら、その道は避けるか、もしくはその交差点の手前だけは早めに右側に移れるよう心の準備をしておくことができます。
「知らなかった」からパニックになるのであって、「ここは左折レーンになる」と知っていれば、落ち着いて対処できるはずです。
合流恐怖症ならバイパス・高速は無理に乗らなくていい
最後に、バイパスや高速道路への合流です。
本線の速い流れに、短い加速車線から合流するのは、確かに高度な技術が必要です。
これに関しては、「怖いなら乗らなくていい」とはっきり申し上げます。
ペーパードライバーの脱出において、高速道路に乗れるようになることは最終目標かもしれませんが、最初のステップではありません。
無理をして合流で止まってしまい、事故を誘発するくらいなら、側道や広い一般道を走った方がよっぽど安全で、かつ練習になります。
もしどうしてもバイパスを使いたい場合は、合流レーンが極端に長く設計されているインターチェンジや、本線が信号で止まるタイプの合流地点を選んでください。
また、合流のない、平面交差だけで構成されている幹線道路もたくさんあります。
「合流が怖いから運転できない」のではなく、「合流のない道を選べば運転できる」と発想を転換しましょう。
ナビの設定で「一般道優先」を選べば、怖い合流を避けたルートを案内してくれます。
便利な機能はどんどん使って、自分に甘いルートで練習しましょう。
周囲の目を気にせず走るための準備と心構え

技術的なことやコース選びと同じくらい大切なのが、メンタル面の準備です。
「周りの車に迷惑をかけているんじゃないか」
「下手だと思われて笑われているんじゃないか」
そんな「周囲の目」への過剰な意識が、あなたの体を硬くさせています。
最後に、そんな心のブロックを外し、堂々と走るための心構えをお伝えします。
「初心者マーク」は最強の防具!恥ずかしがらずに貼るべき理由
「免許を取ってから1年以上経っているから、初心者マーク(若葉マーク)を貼るのは違反なんじゃないか?」
「いい歳をして初心者マークを貼るのは恥ずかしい」
そう思っていませんか?
実は、ペーパードライバーが初心者マークを貼って運転することに、法的な罰則はありません(道路交通法上、表示義務はありませんが、禁止もされていません)。
むしろ、私は声を大にして言いたいのですが、ペーパードライバーこそ初心者マークを絶対に貼るべきです。
これは「私は下手です」という恥ずかしい看板ではなく、あなたを守る「最強の防具」だからです。
初心者マークを貼っている車を見ると、周りのドライバーはどう思うでしょうか?
「あ、慣れてない車だな。車間距離を空けておこう」
「急な動きをするかもしれないから、近づかないでおこう」
多くのドライバーはそう考え、自然と距離を取ってくれます。
中にはイライラする人もいるかもしれませんが、マークがあることで「まあ、初心者なら仕方ないか」と許容してくれる確率は格段に上がります。
煽り運転への抑止力としても非常に効果的です。
100円ショップでも売っていますし、マグネットタイプならすぐに取り外しができます。
恥ずかしがる必要は全くありません。
それはあなたの安全を守るための、プロテクターなのですから。
前と後ろ、目立つ位置に堂々と貼り付けて出かけましょう。
煽り運転回避のカギは「時間帯」にあり
どれだけ広い道を選んでも、どれだけ準備をしても、交通量が多ければプレッシャーは感じてしまいます。
そこで最後の仕上げとして、「走る時間帯」を工夫しましょう。
私が最もおすすめするゴールデンタイムは、「日曜日の早朝(朝6時〜8時頃)」です。
この時間帯は、平日働いている人は寝ていますし、行楽に出かける車もまだ動き出していません。
街全体が静まり返り、普段は混雑する大通りでさえもガラガラになります。
朝日を浴びながら、車のいない広い道路を走る爽快感は格別です。
後ろから来る車がいなければ、煽られる心配もありませんし、自分のペースでゆっくりと確認しながら走ることができます。
逆に、夕方の薄暮時や、雨の日、平日の朝夕の通勤ラッシュ時は、ドライバー全体が急いでおりピリピリしています。
そんな戦場のような時間帯に、わざわざ丸腰で飛び込む必要はありません。
まずは日曜の朝、美味しいコーヒーを飲む前に、30分だけ近所を一周してみる。
そんな気軽な気持ちで始めてみてください。
その小さな成功体験の積み重ねが、いつか「運転って楽しいかも」という自信に変わる日が必ず来ます。
ペーパードライバーの練習に最適な道が広いドライブコースまとめ

まとめ
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道幅が広く交通量が少ない「港湾地区」「工業団地」は休日の練習に最適
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自宅近くのスポットはGoogleマップの航空写真で「白い屋根の建物」を探すと見つかる
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関東のお台場、関西の南港など、各地に「練習の聖地」と呼ばれるスポットがある
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ナビ要らずの「河川敷」や整備された「ニュータウン」の外周も狙い目
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駐車場は混雑を避け「ショッピングモールの屋上」や「広い公園」を選ぶ
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恐怖心を取り除くため「左折のみの周回コース」を作成し右折を回避する
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「初心者マーク」を貼り「日曜早朝」に走ることで周囲のプレッシャーを消す
久しぶりの運転は、誰にとっても怖いものです。
しかし、その恐怖のほとんどは、適切な「場所」と「時間」、そして「準備」で解消することができます。
いきなり上手になろうとする必要はありません。
まずは、今日ご紹介したような安全な場所で、車を動かす楽しさを少しずつ思い出してください。
あなたがリラックスしてハンドルを握り、好きな場所へ自由に行ける日が来ることを、心から応援しています。
さあ、今度の休日は、埃を被った初心者マークを引っ張り出して、少しだけ早起きしてみませんか?
新しい景色が、あなたを待っていますよ。