「せっかくのアリーナ席だったのに、スマホで撮ったら推しの顔がのっぺらぼうみたい…」
「2階席から必死にズームしたら、画質がザラザラで誰だか分からない…」
ライブやイベントが終わった後、スマホのカメラロールを見返して、そんな悔しい思いをしたことはありませんか?
目の前で輝いている推しの一瞬の表情、滴る汗、ふとした瞬間の目線。それらは二度と戻ってこない宝物です。
「私の記憶には残っているから大丈夫」
そう自分に言い聞かせても、やはり形として、しかも「最高画質」で残したいのがオタク心というもの。
Twitter(現X)やInstagramで、まるでプロが撮ったかのような「神写真」をアップしている同担を見て、「私もんこんな写真が撮れたらなぁ」と羨ましく思った経験、あなたにもあるはずです。
そう、推しの一瞬を永遠にするなら、スマホを卒業してミラーレス一眼デビューするのが正解です。
でも、いざカメラを買おうと調べ始めると、壁にぶつかります。
「ボディ? レンズ? センサーサイズ? 専門用語が多すぎて宇宙語に見える」
「値段が高いから絶対に失敗したくない」
「重くて荷物になるのは嫌だ(遠征民の切実な悩み)」
実は私も数年前、あなたと同じ悩みを抱えていました。
当時の私は「画素数が高いほど良いカメラだ」と勘違いしており、重たくて使いにくいカメラを買ってしまい、結局数回使っただけでタンスの肥やしにしてしまったという苦い経験があります。
だからこそ、この記事では当時の私と同じ失敗をあなたには絶対にしてほしくないのです。
遠征費もチケット代も、そしてグッズ代も確保したい。
そんなオタクの懐事情と情熱を理解した上で、コスパが良く、初心者でも失敗しない「推し活特化」のミラーレス一眼を徹底的に解説します。
この記事を読み終わる頃には、あなたは「どのカメラを買えばいいか」だけでなく、「どう撮れば推しが輝くか」までイメージできているはずです。
この記事のポイント
・スマホのデジタルズームとは別次元の画質で推しを記録
・暗いライブ会場や舞台でもブレずに明るく撮影可能
・遠征バッグに収まる軽量コンパクトな機種を厳選
・撮影後すぐにSNS共有できるスマホ転送機能を重視
・初心者でもオートモードでプロ並みの写真が撮れる
なぜ推し活にミラーレス一眼が必要なのか?スマホとの決定的な3つの違い
最近のiPhoneやPixelなどのハイエンドスマホのカメラ性能は、確かに驚くほど進化しています。
カフェでのランチや、明るい屋外での記念撮影なら、スマホで十分すぎるほど綺麗に撮れますよね。
しかし、「推し活 カメラ おすすめ ミラーレス 初心者」と検索してこの記事にたどり着いたあなたが戦っている現場は、スマホにとって「最も苦手な環境」であることが多いのです。
推し活の現場(特に遠距離・暗所)には、スマホでは超えられない「物理的な壁」が存在します。
ミラーレス一眼に変えるだけで、あなたのカメラロールはどう劇的に変わるのか。その決定的な違いを、少し詳しく解説します。
【ズーム限界の突破】2階席からでも推しの汗までくっきり
「スマホでも10倍ズームできるよ?」と思われるかもしれません。
しかし、スマホのズームと、一眼カメラのズームは、仕組みが根本的に違います。
スマホのズームは、多くの場合「デジタルズーム」です。
これは、写っている画像の一部を切り取って、無理やり引き伸ばしているだけ。
例えるなら、ゴム風船の表面に描いた絵を、指で引っ張って伸ばしているようなものです。
遠くの推しを大きくしようとすればするほど、絵柄(画質)は伸びてボヤけ、輪郭はギザギザになり、ディテールが失われていきます。
一方、ミラーレス一眼で使う「光学ズームレンズ」は、虫眼鏡や双眼鏡のように、何枚ものガラスのレンズを組み合わせて、遠くのものを「光の力」で目の前に引き寄せます。
画像を無理に引き伸ばすわけではないので、画質は劣化しません。
例えば、ドームの2階席やアリーナの後方から撮影した場合でも、光学ズームを使えば、推しがふと見せた切ない表情、衣装の繊細なレースの質感、照明を受けてキラキラと輝く瞳のハイライトまで、驚くほど鮮明に残すことができます。
家に帰ってPCやテレビの大きな画面で見返したとき、「あ、この瞬間、首筋に汗が流れてたんだ」「ネイルの色、今日はメンバーカラーに変えてたんだ」と、現場では肉眼でさえ気づけなかった推しの魅力に改めて気づくことができる。
これこそが、ミラーレス一眼を持つ最大のメリットです。
【暗所性能】薄暗いライブハウスや舞台でもブレない・ザラつかない
コンサート会場、舞台、薄暗いライブハウス。
推しが輝くステージは、カメラにとっては「光が足りない」という過酷な環境です。
カメラの画質を決める最も重要な部品に「イメージセンサー」というものがあります。
これは、レンズから入ってきた光を受け止める「画用紙」のような役割を果たします。
-
スマホのセンサー:小指の爪の先ほどの大きさ(非常に小さい)
-
ミラーレス一眼(APS-Cサイズ)のセンサー:スマホの約10倍〜13倍の大きさ
スマホはセンサーが小さいため、暗い場所ではわずかな光しか取り込めません。
足りない光を無理やり電子的に増幅しようとするため、画像に「ノイズ」と呼ばれるザラザラした砂嵐のような汚れが発生します。
さらに、光を確保するためにシャッターを開いている時間が長くなり、その間に手や被写体が動いてしまい「手ブレ・被写体ブレ」が起きます。
一方、ミラーレス一眼は、センサーという「光を受け止める器」がバケツのように巨大です。
たくさんの光を一度に余裕を持って取り込めるため、薄暗い照明の下でも、ノイズの少ないクリアで明るい写真が撮れます。
動きの速いダンスシーンでも、速いシャッタースピードを切ることができるため、ブレを抑えて髪の毛一本一本がなびく瞬間を「ピタッ」と止めて切り取ることができるのです。
【ボケ味】カフェ活・アクスタ撮影が劇的に映える
推し活は、ライブなどの現場だけではありませんよね。
遠征先のカフェで、推しのアクリルスタンド(アクスタ)やぬいぐるみ(ぬい)を撮影するのも、立派な推し活であり、大切な儀式です。
そんな時、ミラーレス一眼なら背景をトロトロにぼかして、手前の推しグッズをくっきりと際立たせることができます。
最近のスマホにも「ポートレートモード」があり、背景をぼかすことができます。
しかし、あれはAI(人工知能)が「ここが背景かな?」と推測して、塗りつぶすように加工しているものです。
そのため、ストローの先や、アクスタの髪の毛の細かい部分、ぬいぐるみのフワフワした輪郭などが、背景と一緒に誤ってボヤけてしまい、不自然な写真になることがよくあります。
ミラーレス一眼のボケは、レンズの絞りとセンサーサイズによる「光学的な本物のボケ」です。
被写体から背景に向かってなだらかにボケていくため、空気感や奥行きまで写し取るような、一気にプロっぽい「映える写真」になります。
カフェのテーブルフォトひとつとっても、「いいね」の数が変わってくるはずです。
失敗しない!推し活カメラを選ぶ5つの絶対条件
「ミラーレス一眼なら何でもいい」わけではありません。
むしろ、プロが使うような数十万円するフルサイズカメラは、推し活には不向きな場合さえあります。
なぜなら、推し活には「移動」と「長時間待機」、そして「マナー」が付き物だからです。
私が実際に現場で使ってみて、「これがないと詰む」と感じた、絶対に外せない5つのポイントをご紹介します。
1. 機動力(軽さとサイズ)
まず一番に考えたいのが「重さと大きさ」です。
これは声を大にして言いたいのですが、「重いカメラは、いずれ家に置いていかれる運命」にあります。
遠征時の荷物を思い出してみてください。
うちわ、ペンライト(複数本)、双眼鏡、タオル、替えのTシャツ、モバイルバッテリー、化粧ポーチ、お土産、場合によっては宿泊セット…。
ただでさえ荷物はパンパンで、肩がちぎれそうなほど重いですよね。
ここに、レンズと合わせて1kgを超えるような重いカメラが加わるとどうなるか。
会場に着くころにはヘトヘトになり、ライブ中は腕が上がらず、翌日は全身筋肉痛で動けない…なんてことになりかねません。
狙い目は、首から下げていても肩が凝らず、トートバッグの隙間にすっぽり入る「小型・軽量モデル(本体350g〜450g前後)」です。
500mlのペットボトルよりも軽い機種を選ぶことが、長く使い続けるための秘訣です。
特に女性の手のサイズにフィットするグリップ(持ち手)の形状かどうかも重要です。お店で触れるなら、ぜひ握り心地を確認してみてください。
2. オートモードの賢さと手ブレ補正
「ISO感度? F値? ホワイトバランス? 全く分かりません!」
「失敗したくないから、とりあえず全部カメラにお任せしたい!」
大丈夫です、安心してください。
初心者のうちは、これらの専門用語を無理に覚える必要はありません。
最近の初心者向けミラーレス一眼は、カメラが自動でシーン(人物、夜景、スポーツ、風景など)を判別し、最適な設定にしてくれる「オートモード」が非常に優秀です。
特に「シーンインテリジェントオート(Canon)」や「おまかせオート(Sony)」などは、シャッターを押すだけで、色鮮やかで失敗のない写真に仕上げてくれます。
また、ライブ中は興奮して手が震えてしまうこともよくありますし、望遠レンズを使うと、ほんの少しの手の震えが大きなブレになって写真に現れます。
そんな時でも失敗写真を減らせるよう、「強力な手ブレ補正機能」がついている機種を選ぶのがおすすめです。
特に、オリンパス(OM SYSTEM)などの一部メーカーは、カメラ本体に強力な手ブレ補正機能が入っており、暗い場所での撮影成功率が格段に上がります。
3. 即時共有(スマホ転送機能)
「撮った神写真を、ライブ直後の興奮が冷めやらぬうちにX(旧Twitter)やInstagramにアップしたい!」
「ハッシュタグをつけてレポを投稿したい!」
これは全オタクの共通の願いではないでしょうか。
ライブが終わってホテルに戻り、パソコンを開いてSDカードを読み込んで…なんて作業をしていたら、トレンドの波に乗り遅れてしまいますし、その時の熱い感情も冷めてしまいます。
そのため、BluetoothやWi-Fiを使って、撮ったその場でスマホへ簡単に画像を転送できる機能は必須です。
最近の機種はほとんど対応していますが、メーカーによって専用アプリの使い勝手(接続のスムーズさ、転送速度)が異なります。
-
Canon (Camera Connect): 接続が安定していて使いやすいと評判。
-
Sony (Creators' App / Imaging Edge): 少し接続に癖がある場合もあるが、機能は豊富。
このあたりも選定のポイントになります。
4. マナーを守る「サイレントシャッター」
これは非常に重要です。
静かな舞台のシーンや、バラード中の静寂、MC中のメンバーの会話…。
そんな張り詰めた空気の中で、「カシャ!カシャーン!」という大きな機械式のシャッター音が鳴り響くのは、周囲の方への多大な迷惑となります。
最悪の場合、スタッフに注意されたり、周囲のファンから冷ややかな目で見られたりと、トラブルになりかねません。
推しに迷惑をかけないためにも、完全に無音で撮影できる「サイレントシャッター(電子シャッター)」機能が搭載されているか、必ず確認しましょう。
※注意:非常に古いミラーレスや、一部の一眼レフカメラにはこの機能がない場合があります。この記事で紹介する機種はすべて対応していますのでご安心ください。
5. 動画性能とバッテリー持ち
最近は「撮影OKタイム」があったり、K-POPなどの現場では動画撮影(チッケム)がメインになることも増えていますよね。
静止画だけでなく、4K動画も綺麗に残したいという需要は高まっています。
ここで重要になるのが、以下の2点です。
-
追従オートフォーカス (AF):
ステージ上を激しく動き回る推しに対し、カメラが自動でピントを合わせ続けてくれる機能。これが弱いと、背景のドラムセットにピントが合ってしまい、肝心の推しがボヤけている悲しい動画になります。 -
バッテリー持ち:
ミラーレス一眼は、常に画面を表示しているため電池の減りが早いです。特に動画を撮ると一瞬で減ります。「USB給電(モバイルバッテリーから充電しながら撮影できる機能)」があるかどうかも、長丁場の現場では死活問題になります。
【初心者向け】推し活におすすめのミラーレス一眼 3選
上記の5つの絶対条件を満たしつつ、これからカメラを始める初心者の方でも扱いやすく、かつ予算をなるべく抑えられる機種を厳選しました。
それぞれの機種が「どんなオタクに向いているか」という視点で解説します。
Canon EOS R50【コスパ最強・人物撮影の王道】
特徴:
初心者向けカメラとして日本のママさんたちに長年愛されてきた「Kissシリーズ」の系譜を継ぐ、最新のミラーレス一眼です。「Kiss」の名前はついていませんが、実質的な後継機と言えます。
推しポイント:
-
色味が綺麗: キヤノンのカメラは、伝統的に「人肌」を非常に美しく、健康的なピンク色で写してくれると言われています。推しの顔色を明るく綺麗に残したいなら、編集なしでも盛れるキヤノンは最高の選択肢です。
-
圧倒的な軽さ: バッテリー込みで約375g。これは350mlの缶ジュースとほぼ同じ重さです。これなら遠征バッグに入れても苦になりません。
-
スマホライクな操作: タッチパネルの感度が良く、スマホ感覚でピントを合わせたり設定を変えたりできます。機械音痴さんでも安心です。
こんな人におすすめ:
-
とにかく失敗したくない。
-
難しい設定はカメラに任せて、綺麗な色で撮りたい。
-
荷物を極限まで軽くしたい。
SONY α6400 / ZV-E10【爆速AFで動画にも強い】
特徴:
プロのカメラマンもサブ機として使うほど、オートフォーカス(AF)の性能が非常に高い機種です。
推しポイント:
-
リアルタイム瞳AF: ソニーのAF技術は世界トップクラスです。動いている推しの「目」をカメラが自動で検出し、一度捉えたら粘り強くピントを合わせ続けてくれます。横を向いても、下を向いても食らいつきます。
-
α6400: ファインダー(覗き穴)があります。明るい屋外のフェスなどでは、液晶画面が見えにくくなるため、ファインダーがあると非常に便利です。
-
ZV-E10: ファインダーを省いてVlog(動画)に特化したモデルですが、静止画も非常に綺麗です。価格が安く、USBケーブル一本でPCと繋げば高画質なWEBカメラにもなるので、推しとのオンライントーク会(ヨントン)でも活躍します。
こんな人におすすめ:
-
ダンスなど動きの速い推しを撮りたい。
-
YouTubeやTikTokにアップするような動画撮影も重視したい。
-
(ZV-E10の場合)コスパを最優先したい。
OM SYSTEM (旧OLYMPUS) PEN E-P7【デザイン重視・カフェ活に】
特徴:
カメラ女子に絶大な人気を誇るPENシリーズ。レトロでクラシカルな可愛いデザインが特徴ですが、中身は強力な「ボディ内手ブレ補正」を備えた実力派です。
推しポイント:
-
見た目が最高: シルバーやホワイトのクラシックなデザインは、カフェでテーブルの上に置いておくだけでも絵になります。カメラ自体がファッションアイテムになります。
-
強力な手ブレ補正: 他メーカーのエントリー機ではレンズ側にしか手ブレ補正がないことが多いですが、この機種はカメラ本体に強力な手ブレ補正が入っています。暗いカフェ店内や夜の撮影でもブレを強力に抑えてくれます。
-
カラープロファイル: 写真の色味をダイヤル一つで「モノクロ」や「フィルム風」に変えられる機能があり、エモい写真が簡単に撮れます。
こんな人におすすめ:
-
カメラのデザインにもこだわりたい。
-
おしゃれに持ち歩いてカフェ活も楽しみたい。
-
重い望遠レンズを使う予定があまりない(手ブレ補正が助けてくれる)。
→ OM SYSTEM (旧OLYMPUS) PEN E-P7
「レンズキット」だけで大丈夫?会場規模別のレンズ戦略
カメラボディ(本体)は「脳みそ」、レンズは「目」です。
どれだけ賢い脳みそがあっても、目が悪ければ遠くは見えません。
推し活においては、ボディ以上に「レンズ選び」が重要になってきます。
初心者が最初に買うべきセットと、必要に応じて買い足すべきレンズについて、会場の規模別に解説します。
基本は「ダブルズームキット」を買えばOK
カメラの購入ページを見ると、「ボディ単体」「レンズキット(標準レンズ1本)」「ダブルズームキット(標準+望遠の2本)」などがあり、どれを買えばいいか迷いますよね。
推し活初心者の方は、迷わず「ダブルズームキット」を選びましょう。
これは、普段使いに便利な「標準レンズ(近くを撮る用)」と、遠くを撮れる「望遠レンズ」の2本がセットになったお得なパッケージです。
最初から望遠レンズがついているので、買ってすぐにライブやイベント撮影に使えます。
この付属の望遠レンズ(一般的に200mm〜250mm程度)があれば、以下のようなシーンに対応できます。
-
ライブハウス: 全域OK
-
ホール会場: 1階席〜2階席前方までOK
-
アリーナ会場: 花道近くやセンターステージならOK
ドーム・スタジアム級なら「超望遠レンズ」が必要?
もしあなたの推しが、ドームやスタジアムでライブをするレベルのスターで、なおかつ席がスタンドの後方や2階席(天井席)だった場合。
正直に申し上げますと、ダブルズームキット付属の望遠レンズでは、推しの全身を豆粒より少し大きく写すのがやっとで、表情のアップまでは届かない可能性が高いです。
さらに遠くを撮りたい場合は、別途「超望遠レンズ(300mm〜400mm以上)」が必要になります。
「バズーカ」のような見た目のレンズですね。
しかし、注意点があります。
-
重い: レンズだけで500g〜1kg以上あります。
-
高い: 安くても新品で6〜7万円、高いと数十万円します。
まずはダブルズームキットのレンズで撮影してみて、「もっと大きく撮りたい!」と強く感じてから、後述するレンタルや買い足しを検討するのが賢い方法です。
最初から全部揃えようとしなくて大丈夫ですよ。
【ちょっと専門的な話】センサーサイズとズームのお得な関係
ここで一つ、推し活をするあなたにとって「朗報」があります。
今回紹介した「Canon EOS R50」や「SONY α6400」は、「APS-C」という規格のセンサーを積んでいます。
実はこのAPS-Cサイズのカメラ、「望遠に強い」という特性があります。
詳しい理屈は省きますが、レンズに書いてある数字(焦点距離)の約1.5倍〜1.6倍のズーム効果が得られるのです。
-
レンズの表記:200mm
-
実際に撮れる画角:300mm〜320mm相当
つまり、プロが使うフルサイズカメラよりも、初心者向けのAPS-Cカメラの方が、同じレンズを使っても推しを大きく写せるのです。
これは遠くから撮りたいオタクにとって最強のメリットです。
(ちなみにOM SYSTEMなどの「マイクロフォーサーズ」規格なら、なんと2倍になります!)
カフェ活・背景ボケには「単焦点レンズ」
キットレンズでも背景をぼかすことはできますが、SNSで見るような「背景がトロトロに溶けて、被写体だけが浮き上がっているような写真」を撮りたいなら、「単焦点レンズ」がおすすめです。
ズームはできません(自分の足で動く必要があります)が、その分光をたくさん取り込めるため、暗いカフェでも明るく撮れて、ボケ味も格別です。
各メーカーから「撒き餌レンズ」と呼ばれる、1〜3万円台で買える非常に高性能な単焦点レンズ(50mm F1.8など)が出ています。
これを1本持っておくと、カフェでのアクスタ撮影やポートレートのクオリティが劇的に上がり、写真撮影がもっと楽しくなります。
【実践編】推し活現場でのカメラ設定ガイド
カメラを買ったはいいものの、現場で「設定が分からない!」とパニックにならないよう、基本的な設定のコツを伝授します。
これさえ覚えておけば、大事故は防げます。
1. 基本は「Sモード(Tvモード)」
オートモードも優秀ですが、暗いライブ会場で激しく動く推しを撮るなら、「シャッター優先オート(メーカーによってSまたはTvと表記)」に挑戦してみましょう。
これは、「シャッタースピードだけ自分で決めるから、あとは明るさとか全部カメラがやってね」というモードです。
-
シャッタースピードの目安:
-
バラードやMC中:1/250秒
-
歩いている時:1/500秒
-
激しいダンス:1/800秒〜1/1000秒
-
この数字にしておけば、ブレを物理的に防ぐことができます。写真が暗くなる場合は、カメラが自動でISO感度を上げて明るくしてくれます。
2. ISO感度は「AUTO」で上限を設定
ISO感度(イソかんど)は、カメラが光をどれだけ敏感に受け取るかの数値です。
数字を上げれば暗い場所でも明るく写りますが、上げすぎると画質がザラザラになります。
設定メニューで「ISO感度設定」を探し、「上限」を「3200」または「6400」にしておきましょう。
これなら、カメラが勝手に感度を上げすぎて画質が崩壊するのを防げます。
3. AF(オートフォーカス)エリアの設定
ピントを合わせる場所の設定です。
初期設定では「全体」になっていることが多いですが、これだと前の人の頭や、手前のマイクスタンドにピントが合ってしまうことがあります。
-
1点AF(スポットAF): 画面の中央1点だけにピントを合わせる設定。
-
トラッキング(追尾)AF: 指定した被写体を追いかける設定。
これらに切り替えて、推しの顔にしっかりとピントが来るようにしましょう。
見落とし厳禁!カメラと一緒に買うべき必需品リスト
カメラ本体とレンズだけでは、推し活はできません。
現場で「あれがない!」と困らないよう、最低限必要なアイテムをリストアップしました。
SDカード(書き込み速度に注意!)
SDカードなら何でもいいわけではありません。
4K動画を撮ったり、連写(ババババ!と連続して撮ること)をする場合、安いSDカードだと書き込みが追いつかず、カメラがフリーズしてしまうことがあります。
-
おすすめ: UHS-I U3 対応 / V30 と書かれているもの。
-
容量: 写真だけなら32GB〜64GB、動画も撮るなら128GB以上。
SanDiskやProGrade Digitalなどの信頼できるメーカーのものを選びましょう。ここをケチると、データ消失のリスクがあります。
予備バッテリー
ミラーレス一眼は電池を食います。
ライブは開演前の入場から終演まで3〜4時間かかることもザラです。
途中で電池が切れたら、その日の思い出はそこで終了です。
必ず「予備バッテリー」を1個買い足すか、USBで充電しながら撮影できるモバイルバッテリーを持参しましょう。
液晶保護フィルム
スマホと同じです。現場では人混みに揉まれたり、バッグの中でペンライトとぶつかったりします。
液晶画面に傷がつかないよう、購入と同時に貼っておきましょう。
メンテナンス用品(ブロアー)
レンズに埃がついたまま拭くと、傷の原因になります。
シュシュッと風を吹きかけて埃を飛ばす「ブロアー」と、レンズ用のクロスは持っておきましょう。100均のものでも構いません。
予算が足りない時の裏技!賢く推し活カメラを手に入れる方法
「推し活にはお金がかかるんです…!」
その気持ち、痛いほど分かります。
チケット代、遠征費、グッズ代、円盤(DVD/BD)代、積むためのCD代…。お財布はいつも寂しいもの。
「カメラ本体とチケット代、両方は厳しい…」という方へ、予算を抑えるテクニックを紹介します。
信頼できるショップで「中古美品」を狙う
カメラは新品でなくても、状態の良い中古品がたくさん出回っています。
おすすめは、「カメラのキタムラ」や「マップカメラ」といった、カメラ専門店の中古コーナーを利用することです。
これらの専門店では、プロがしっかりと動作確認を行い、「Aランク(美品)」「ABランク(良品)」といった格付けをして販売しています。
また、半年〜1年の保証がついていることがほとんどなので、万が一の故障時も安心です。
新品よりも数万円安く手に入ることも珍しくないので、浮いたお金でレンズフィルターやSDカードを揃えることができます。
※注意点:メルカリやヤフオクなどの個人間取引は避けましょう。
「レンズの中にカビが生えていた」「シャッターが時々降りない」「センサーに傷がある」といったトラブルがあっても、初心者は気づきにくく、保証もないため泣き寝入りになるリスクがあるからです。
イベント時だけ「レンタル」する
「年に数回のライブのためだけに、10万円もするカメラを買うのはちょっと…」と躊躇してしまう方もいるでしょう。
また、「本当に自分に使いこなせるか不安」という方もいると思います。
そんな場合は、カメラレンタルサービス(RentioやGOOPASS、Apexレンタルなど)を利用するのも賢い手です。
数千円〜1万円程度で、最新の高性能なカメラと高級な望遠レンズを2泊3日などで借りることができます。
-
Rentio(レンティオ): 初心者に優しく、そのまま購入できるプランもある。
-
GOOPASS(グーパス): 月額制で借り換え放題なので、いろんなレンズを試せる。
「今回のツアーファイナルだけは絶対に綺麗に残したい!」という時だけ借りるのもアリですし、購入前に「自分に使いこなせるか?」を試すために借りるのもおすすめです。
まずはレンタルで使い勝手を試してから、気に入った機種をじっくり購入検討するのも、失敗しないルートのひとつですよ。
まとめ:カメラは「推しとの思い出を守る宝箱」
長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。
推し活におけるカメラは、単なる機械や記録装置ではありません。
それは、「推しとの大切な思い出を、色褪せない最高画質のまま保存する宝箱」です。
あの日の推しの輝く笑顔も、MCで涙ぐんだ表情も、会場の熱気も。
スマホの画質では伝えきれない「空気感」まで、ミラーレス一眼なら残すことができます。
数年後、活動休止や卒業などで推しに会えなくなる日が来るかもしれません。
そんな時、あなたの手元に残った鮮明な写真や動画は、当時の感情を鮮烈に思い出させてくれる、かけがえのない財産になるはずです。
「難しそう」と諦める前に、ぜひ一歩踏み出してみてください。
最近のカメラは本当に賢く、あなたを全力でサポートしてくれます。
-
Canon EOS R50:迷ったらこれ。色味が綺麗で使いやすい。
-
SONY α6400 / ZV-E10:動く推しを逃さない最強のAF性能。
-
ダブルズームキット:最初はこれを選べば間違いなし。
あなたの推し活ライフが、カメラひとつでもっと鮮やかで、もっと愛おしいものになりますように!
現場で最高の神写真が撮れることを、心から応援しています。