季節のイベント

母の日プレゼント90代施設入居は消耗品が正解!食べ物以外の10選

桜の季節が過ぎ、新緑が眩しくなる頃。

カレンダーの日付を見るたびに、少しだけ胸がチクリとする季節がやってきます。

もうすぐ「母の日」ですね。

 

「今年は何を贈ろうか」

そう考えたとき、ふと手が止まってしまうことはありませんか?

 

特に、お母様が90代のご高齢で、介護施設に入居されている場合、その悩みは一般的なプレゼント選びとは比べものにならないほど深く、切実なものになります。

「洋服はもう十分持っているし、そもそも着替える機会も少ない」

「趣味の手芸道具も、目が悪くなってからは引き出しの奥に入ったまま」

「美味しいお菓子を贈りたいけれど、最近飲み込む力が弱っていて誤嚥が怖い」

「個室が狭いから、これ以上物を増やすと生活スペースが圧迫されてしまう」

私自身も以前、特別養護老人ホームに入居している90代の祖母へのプレゼント選びで、途方に暮れた経験があります。

デパートのギフト売り場を何周もして、店員さんに勧められる素敵な雑貨やスカーフを手に取るのですが、

「あ、これはガラスだから割れたら危ないな」

「スカーフは自分で巻けないし、スタッフさんに手間をかけさせてしまうな」と、

次々にネガティブな想像が頭をよぎるのです。

 

結局、何も選べないまま売り場のベンチに座り込み、「おばあちゃん、何なら喜んでくれるんだろう…」とため息をついた日のことを、今でも鮮明に覚えています。

そんな悩める私たちがたどり着くべき、一つの「正解」。

それは、「自分では買わないような、極上の消耗品」です。

形として残るものではなく、使う瞬間に心が華やぎ、使い終わればすっと消えるもの。

そして、施設のスタッフさんにも手間をかけさせない配慮が詰まったもの。

これこそが、90代のお母様にとっても、日々のケアをしてくださるスタッフさんにとっても、そして贈る私たち家族にとっても、一番嬉しい「思いやり」の形なのです。

今回は、母の日 プレゼントとして、90代の施設入居のお母様に心から喜んでいただける「消耗品」の選び方と、おすすめのアイデアを徹底的に深掘りしてご紹介します。

単なる商品紹介ではなく、お母様の施設生活そのものを少しだけ豊かにするヒントを詰め込みました。

 

この記事のポイント

  • 物は増やさず心を満たすには「自分では買わない高級消耗品」が最適
  • 誤嚥リスクのある食べ物や誤食を招く食品サンプル的な雑貨は避ける
  • 90代の薄い皮膚には刺激の少ない上質なガーゼや天然保湿剤を選ぶ
  • 名前書きの手間を省く「名入れ刺繍」や「使い切り」がスタッフにも好評
  • 居室の狭さを考慮しストック不要でコンパクトなものに厳選する

 

90代・施設入居の母に「消耗品」が喜ばれる3つの理由

なぜ、形に残る記念品や衣類ではなく、あえて「消耗品」がベストな選択肢なのでしょうか。

「母の日に消耗品なんて、味気ないのではないか?」と心配される方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、90代という年齢特有の身体的・心理的状況と、施設という集団生活の環境を深く理解すればするほど、消耗品こそが「究極のギフト」であることに気づかされます。

ここでは、その理由を3つの視点から、より深く掘り下げていきましょう。

 

【スペース問題】狭い居室でも邪魔にならず「残らない」

まず直面するのが、物理的な「スペースの問題」です。

皆様もご存知の通り、施設の居室というのは、ご自宅に比べて収納スペースが極限まで限られています。

特別養護老人ホームや介護老人保健施設(老健)の個室、あるいは多床室の場合、ご本人専用のスペースはベッド周りと、小さな床頭台(しょうとうだい)、そして半畳ほどのロッカーがあるだけ、というケースも珍しくありません。

そこには既に、季節の衣類、予備のタオル、リハビリパンツやパッドなどのかさばる生活必需品がぎっしりと詰め込まれています。

「これ以上、何も入らない」というのが現実なのです。

そんな状況で、例えば大きなぬいぐるみや、立派な額縁に入った絵画、あるいは季節外れの衣類などを贈ってしまうとどうなるでしょうか。

お母様は「せっかく貰ったから」と無理やり飾ろうとして、動線を塞いで転倒の原因を作ってしまったり、溢れた荷物が原因でスタッフさんから「少し荷物を減らしてください」と注意を受けてしまったりすることもあります。

これでは、感謝を伝えるはずのプレゼントが、お母様の生活を圧迫する「ストレスの種」になってしまいます。

その点、消耗品であれば「使えばなくなる」のが最大のメリットです。

一時的に置き場所を取ったとしても、使用するごとに減っていき、最終的にはゼロになります。

「手元に残らないのは寂しい」と思われるかもしれませんが、施設暮らしにおいて「空間の余裕」は「心の余裕」に直結します。

物を増やさず、思い出と心地よさだけを受け取ってもらえる。

これが、施設にお住まいのお母様に対する、最も配慮の行き届いた優しさなのです。

 

【安全面】誤嚥やケガのリスクを徹底的に排除できる

90代になると、どうしても身体機能の低下は避けられません。

ここで私たちが最も警戒しなければならないのが、ご本人の安全に関わるリスクです。

特に注意したいのが「誤嚥(ごえん)」です。

「母の日はやっぱり美味しいものを」と、有名店の最中やお煎餅を贈りたくなるお気持ち、痛いほど分かります。私も以前、祖母にお煎餅を贈ろうとして母に止められたことがあります。

加齢により嚥下機能(飲み込む力)や唾液の分泌量が低下していると、パサパサしたお菓子は喉に張り付きやすく、お餅やお団子のような粘り気のあるものは窒息の原因になります。

また、硬いお煎餅は噛み砕けずにそのまま飲み込んでしまい、食道を傷つける恐れもあるのです。

ご本人が「食べたい」と希望されても、施設側の判断で安全のために提供を止められてしまうケースも少なくありません。そうなると、お母様は目の前にあるのに食べられないという、辛い思いをすることになります。

また、食べ物以外でも「重さ」や「素材」には細心の注意が必要です。

握力が弱くなっている90代の方にとって、重たい陶器のマグカップやガラスのフォトフレームは、凶器になりかねません。

ふとした拍子に手から滑り落ちて割れてしまえば、ご本人が破片でケガをするだけでなく、片付けに入るスタッフさんの業務を増やし、他の入居者様にも危険を及ぼす可能性があります。

その点、今回ご紹介するような「タオル」や「ハンドクリーム」といった消耗品は、落としても割れませんし、誤って飲み込んで窒息するリスクも(食べ物に比べれば)格段に低くなります。

「安全であること」。

地味に聞こえるかもしれませんが、これこそが施設へのプレゼントにおいて、何よりも優先されるべき絶対条件なのです。

 

【精神面】「もう何もいらない」という遠慮を解消する特別感

「お母さん、母の日何が欲しい?」と聞くと、「もう年だし、物は何もいらないよ」「あるもので十分だよ」と言われることはありませんか。

この言葉を聞くと、「遠慮しているのかな?」「本当は欲しいものがあるんじゃないかな?」と深読みしてしまいがちです。

しかし、90代の方の多くにとって、これは本心からの言葉であることが多いのです。

90年という長い人生を生きてきて、必要なものは全て持っている。

むしろ、「終活」を意識して、身の回りの物を少しずつ減らして身軽になりたいと考えている方もたくさんいらっしゃいます。

そんなお母様に、あえて後に残る「物」を贈ることは、心理的な重荷になってしまう可能性すらあるのです。

「娘がくれたものだから捨てられない」

「でも置く場所がない」

「私が死んだ後、これの処分をどうしよう」

そんな葛藤をさせてしまっては、本末転倒ですよね。

しかし、「消耗品」なら話は別です。

毎日使うティッシュやタオル、スキンケア用品。これらは、生きている限り必ず必要になるものです。

ここで大切なのは、ドラッグストアで3パックいくらで売っているいつもの日用品ではなく、「自分では絶対に買わないような高級ライン」を選ぶことです。

「使ったらなくなるけれど、使う瞬間にとびきり贅沢な気分になれる」

「肌に触れた瞬間、ふわっと幸せな気持ちになれる」

この「体験」こそが、物欲が落ち着いた90代のお母様の心に響く、最高のプレゼントになります。

「いらない」と言っていたお母様も、「あら、こんなに良い香りのクリーム、初めてだわ」「貴族になったみたい」と、少女のような笑顔を見せてくれるはずです。

 

失敗しない選び方!施設への持ち込み「4つの鉄則」

施設へのプレゼント持ち込みには、ご自宅での生活とは違う、いわば「暗黙のルール」や「マナー」が存在します。

これを知らずに選んでしまうと、せっかくのプレゼントが没収されてしまったり、知らず知らずのうちにスタッフさんを困らせてしまったりすることも。

ここでは、絶対に押さえておきたい4つの鉄則を、具体的なシチュエーションを交えてご紹介します。

 

1. スタッフの手間を減らす「管理のしやすさ」

施設生活において、ご家族が想像する以上に大変なのが「持ち物の管理」です。

多くの施設では、紛失や取り違えを防ぐために、入居者の持ち物すべてに名前を書くことが鉄則になっています。

想像してみてください。

入居者様50人分の洗濯物が一気に乾燥機から出てきて、それをスタッフさんが仕分ける光景を。

小さなハンカチ一枚、靴下一足でも、名前が書いてなければ「誰のものか」を特定するのに膨大な時間がかかってしまいます。

もし名前が書いていなければ、最終的に「迷子ボックス」行きとなり、お母様の手元には戻りません。

ご家族にとっても、細々したもの全てに油性ペンで名前を書くのはなかなかの重労働ですよね。

また、何度も洗濯するうちにマジックの文字が薄れ、判読不能になってしまうトラブルも頻発します。

そこで喜ばれるのが、「最初から名前が入っているもの」や「管理が不要なもの」です。

購入時に「名入れ刺繍」ができるタオルを選べば、名前が消える心配もありませんし、見た目も高級感があり、スタッフさんも一目で「あ、これは〇〇さんのですね!」と分かります。

また、使い切りの紙おしぼりのようなものであれば、そもそも洗濯や管理の必要がありません。

「スタッフさんの手間まで考えてくれたのね」

この気遣いがあるだけで、施設側からの印象はぐっと良くなります。

スタッフさんの余裕が生まれることは、巡り巡って、お母様への丁寧なケアにも繋がっていくのです。

 

2. 認知症への配慮「食べ物と間違えない見た目」

もしお母様に認知症の症状がある場合、あるいは今はなくても、90代という年齢を考慮すると、「誤食(ごしょく)」への配慮は必須です。

認知症が進むと、視覚情報の処理能力が変わり、目の前にあるものが「食べ物か、そうでないか」の判断がつきにくくなることがあります。

最近の雑貨は、本当によくできていますよね。

本物のマカロンそっくりの入浴剤、フルーツの香りがする石鹸、ケーキの形をしたキャンドルなど。

これらは見た目が可愛らしく、若い方へのギフトとしては人気がありますが、施設へのプレゼントとしては絶対に避けるべき「危険物」です。

私の友人の話ですが、以前、お母様に「バラの香りのポプリ」を贈ったことがありました。

綺麗なピンク色で、いい香りがするそのポプリを、お母様は「桜でんぶ」や「ふりかけ」だと思い込み、あわやご飯にかけて食べそうになったそうです。

幸い、直前でスタッフさんが気づいて止めてくれましたが、友人は「良かれと思って贈ったもので、母を危険な目に合わせるところだった」と深く反省していました。

プレゼントを選ぶ際は、「誰が見ても、それが何であるか(食べ物ではないこと)が分かるもの」を選びましょう。

キラキラしたビーズ状の消臭剤や、お菓子のようなパッケージに入った小物も避けた方が無難です。

「一瞬でも迷う可能性があるものは贈らない」。これが鉄則です。

 

3. トラブル回避「お裾分け不要のサイズ感」

昔ながらの方ですと、「いただいたものは皆さんに配らないと」「自分だけ良い思いをしては申し訳ない」という気遣いをされることがよくあります。

これは日本人の美徳ではありますが、施設ではこれがトラブルの元になることがあります。

多くの施設では、入居者同士の物のやり取り(お裾分け)が禁止されています。

糖尿病で食事制限がある方に甘いお菓子を渡してしまったり、飲み込む力が弱い方に飴を渡して窒息事故が起きたりするのを防ぐためです。

また、「あの人にはあげたのに、私にはない」といった人間関係のトラブルや、「お返しをどうするか」という金銭的な問題にも発展しかねません。

大袋に入ったお菓子や、大量の詰め合わせセットを贈ってしまうと、お母様は「こんなにたくさんは一人では消費できない」と焦り、スタッフさんの目を盗んで、こっそり他の入居者さんに配ってしまうかもしれません。

そして、それが見つかって注意され、しょんぼりしてしまう…。そんな悲しい事態は避けたいですよね。

ですので、プレゼントはあくまで「お母様お一人で、無理なく使い切れる量」に留めるのが鉄則です。

質は高く、量は控えめに。

「これなら私一人で、大事に使わせてもらうわね」と思えるサイズ感が、施設での平和な生活を守るためのポイントです。

 

4. 90代の感覚に合わせる「肌への優しさと香り」

90代の方の皮膚は、若年層とは全く別物だと考えてください。

加齢により皮膚は極端に薄くなり、水分量や皮脂量も激減しています。まるで薄い和紙のようにデリケートな状態です。

少しの摩擦で内出血(老人性紫斑)を起こしたり、乾燥で激しい痒みに襲われたりすることも日常茶飯事です。

若い頃は平気だった化学繊維のタオルや、締め付けのある靴下も、今の肌には刺激が強すぎ、痛みすら感じることがあります。

「安くて丈夫だから」という基準で選ぶのは危険です。

また、五感の変化にも配慮が必要です。

高齢になると感覚過敏になる方も多く、強い香料を「臭い」「気分が悪くなる」と感じるケースが増えます。

デパートのコスメ売り場に漂うような、華やかなフローラルの香りは、閉鎖空間である施設の居室では強すぎてしまう場合が多いのです。

選ぶべきは、「無香料」もしくは「ほんのりと香る程度の天然精油」。

そして素材は、綿100%やシルク、上質なガーゼなど、とにかく肌への刺激が少ないものを基準にしましょう。

「有名ブランドだから良い」ではなく、「今の母の肌に触れても痛くないか?」「強すぎる香りではないか?」という、ご本人目線でのチェックが大切です。

 

【食べ物以外】肌を包む「極上のタオル・ファブリック」

それでは、ここからは具体的なおすすめアイテムを深掘りしていきましょう。

まずは、毎日必ず使い、肌に直接触れるファブリック類です。

何枚あっても困らず、古くなれば雑巾として処分もしやすいので、施設の消耗品ギフトとして最も失敗がなく、優秀なカテゴリーです。

 

今治タオル・高級ガーゼタオルの「名入れ」ギフト

タオルはギフトの定番中の定番ですが、施設用として贈るなら、その辺のスーパーで売っているものではなく、「今治タオル」のようなブランドタオルを選びましょう。

なぜなら、90代の方にとってタオルの「吸水性」と「柔らかさ」は、ただの心地よさ以上の意味を持つからです。

入浴後、濡れた体を拭くときに、ゴシゴシと擦る動作は高齢者の肌を傷つけます。

吸水性の高い今治タオルなら、肌にポンポンと優しく当てるだけで水分を吸ってくれるため、肌への負担を劇的に減らすことができるのです。

特におすすめなのが、購入時に「名入れ刺繍」をオーダーすることです。

マジックで大きく書かれた名前は、どうしても「施設のもの」という生活感が出てしまい、少し切ない気持ちになることもあります。

しかし、金糸や銀糸で美しく刺繍された名前ならどうでしょう。

それは単なる記名ではなく、「あなただけの大切なもの」という証明になります。

「〇〇さんのタオル、いつも素敵ですね」とスタッフさんとの会話のきっかけにもなりますし、紛失しても戻ってくる確率が高く、スタッフさんからも喜ばれること間違いなしです。

素材としては、一般的なパイル地よりも、さらに肌当たりの優しい「多重ガーゼ(3重ガーゼなど)」のタオルもおすすめです。

ガーゼは洗うほどにふんわりと空気を含んで柔らかくなり、乾きも早いため、菌の繁殖を抑えて衛生的に保てる点も、免疫力の落ちている高齢者には嬉しいポイントです。

 

洗濯不要で使い捨てできる「高級紙おしぼり・手口拭き」

意外な盲点ですが、非常に実用的で喜ばれるのが「高級な使い捨ておしぼり」です。

施設での生活では、食事やおやつの前後、あるいは少し手が汚れた時など、口元や手を拭くシーンは頻繁にあります。

その都度、濡れタオルを用意して、使い終わったら洗って干して…というのは、ご本人にとってもスタッフさんにとっても、地味ながら結構な手間です。

そこで、新幹線のグリーン車や高級料亭で出てくるような、厚手で大判の紙おしぼりを箱でプレゼントしてみてはいかがでしょうか。

「めんです」などの名称で知られる、不織布ではなくコットン100%の使い捨ておしぼりは、肌触りが格別です。

水分もたっぷり含んでいるので、軽い力で綺麗に拭き取れますし、肌を傷つけません。

使い終わればゴミ箱に捨てるだけ。

洗濯物が減り、衛生管理も楽になります。

「お母さん、これでお口を拭いてね。気持ちいいよ」と渡せば、毎食後の何気ない動作が、小さな贅沢な瞬間に変わります。

消耗品の極みですが、毎日の快適さを確実に底上げしてくれるアイテムです。

 

締め付けない「シルク混・オーガニックコットンの靴下」

高齢になると、心臓から遠い足元はどうしても冷えやすく、むくみに悩まされる方が増えてきます。

一般的な靴下のゴムは、私たちには何ともなくても、むくんだ高齢者の足には食い込み、くっきりと跡が残ったり、痒くなったり、血流を悪くしてしまったりする原因になります。

そこで、履き口のゴムの締め付けがない、あるいは非常に緩く編まれた「介護用に見えないおしゃれな靴下」を選んでみましょう。

介護用品売り場の靴下は機能的ですが、どうしても地味な色味のものが多いですよね。

おすすめは、保湿性の高いシルク混や、肌に優しいオーガニックコットンのもので、かつ明るい色のものです。

靴下は消耗品です。

施設の中を歩く(あるいは車椅子で移動する)うちに、裏には滑り止めが必要だったり、すぐに擦り切れてしまったりします。

だからこそ、定期的に新しいものをプレゼントするのに最適です。

色は、汚れが目立たないグレーや黒を選びがちですが、あえて気持ちが明るくなるようなパステルピンクやラベンダー、お母様の好きだった花柄などを選ぶのも素敵です。

ふと足元を見た時に、綺麗な色の靴下を履いていると、それだけで気分が上がるのはいくつになっても変わりません。

「足元が冷えるから」という実用性と、「おしゃれ心」の両方を満たせるアイテムです。

 

【美容・ケア】90代の肌を守る「無香料・高保湿アイテム」

いくつになっても、女性は「肌をケアすること」に喜びを感じるものです。

鏡を見た時、肌がカサカサしていると気分が落ち込みますが、潤って艶があると、それだけで「今日も頑張ろう」と思えるエネルギーになります。

ただし、前述の通り90代の肌は非常にデリケート。「効果(美白やシワ改善)」よりも「優しさ」と「安全性」を最優先に選ぶのがポイントです。

 

伸びがよくベタつかない「高級ハンドクリーム・ボディミルク」

高齢者の皮膚乾燥(老人性乾皮症)は深刻です。

乾燥した皮膚はバリア機能が壊れており、衣類との摩擦だけで傷ついたり、夜も眠れないほどの痒みを引き起こしたりします。

保湿クリームは必須アイテムですが、施設で支給されるものは業務用のシンプルなワセリンやローションである場合が多く、機能的ではあっても「ときめき」はありません。

ここに、少し高級なクリームを投入するだけで、毎日のケアの時間が「癒やしの時間」に変わります。

選ぶ際のポイントは、尿素やセラミドなどが配合された高保湿タイプでありながら、テクスチャが柔らかく、スッと伸びるものを選ぶことです。

硬いクリームは塗り広げる際に皮膚を引っ張ってしまい、それが摩擦刺激となってしまいます。

また、塗った後にベタベタしないことも重要です。

ベタつきが残ると、衣類やシーツに張り付いて不快感を与えてしまいますし、滑って転倒するリスクもゼロではありません。

そして何より、「無香料」であること。

もし香りをつけるとしても、ほんのりと香る柚子(ゆず)やヒノキなど、日本人に馴染みのある天然精油由来のものを選んでください。

ケアのたびに、お母様の手を握りながらクリームを塗ってあげる。

そんな「タッチケア」の時間を作るための道具としても、ハンドクリームは最適です。

言葉が少なくなっても、肌と肌の触れ合いは、最大の愛情表現になります。

 

1本でケア完了「オールインワンジェル」

「昔は化粧水、乳液、クリームと丁寧に手入れをしていたけれど、今はもう億劫で…」

「瓶の蓋を開けるのが大変で、化粧品を使わなくなってしまった」

そんなお母様には、洗顔後これ一つでお手入れが完了する「オールインワンジェル」がおすすめです。

いくつもの工程があるスキンケアは、記憶力や指先の力が弱った90代の方には大きな負担です。

しかし、何もしないのは女性として寂しいもの。

ポンプ式や、開けやすいジャータイプのオールインワンなら、ご自身でも使いやすく、スタッフさんに塗ってもらう場合でも「これ一つ塗ってください」と頼むだけなので、手間がかかりません。

ドラッグストアのものではなく、あえてデパートコスメブランドや、通販で評判の良いエイジングケアブランドのもの(ドクターシーラボやパーフェクトワンなど)を選んでみましょう。

「いい化粧品を使っている」という事実が、女性としての自尊心を満たし、生活に張り合いを与えてくれます。

鏡の前で自分の顔に触れる時間は、脳への良い刺激にもなり、認知症予防の観点からも推奨されています。

 

高級ティッシュ「鼻セレブ」などの詰め合わせ

「えっ、ティッシュをプレゼントに?」と思われるかもしれませんが、これは施設の定番人気ギフトの一つであり、実は最も失敗のない選択肢です。

「鼻セレブ」や「至高」といった、保湿成分が含まれた高級ティッシュは、一度使うと普通のティッシュには戻れないほどの柔らかさと滑らかさを持っています。

高齢の方は、食事の際に口元を拭いたり、目薬をさした後に目を拭いたりと、ティッシュを使う機会が意外と多いものです。

普通のティッシュでは、繰り返す摩擦で肌が赤く荒れてしまうことがありますが、保湿ティッシュならその心配がありません。

「自分のお金で買うには少し贅沢すぎるけれど、貰ったら絶対に使うもの」。

そして使い終われば箱ごと捨てて、完全に消えてなくなる。

これぞ、究極の「お宝消耗品」です。

パッケージも可愛らしい動物柄や、上品な和柄(歌舞伎デザインなど)など、様々なものが出ています。

「お母さん、これ肌触りがすごくいいのよ。騙されたと思って使ってみて」と渡してみてください。

きっと次に会った時に、「あのティッシュ、すごく良かったわ。お隣さんにも自慢しちゃった」と喜んでくれるはずです。

 

【どうしても食べ物を贈るなら】誤嚥しにくい「消え物」

基本的には食べ物以外をおすすめしていますが、やはり「母の日は美味しいものを味わってほしい」「食べることが一番の楽しみだと言っている」というケースもあるでしょう。

もし食べ物を贈る場合は、嚥下機能に最大限配慮し、かつ保存管理が簡単なものを選ぶのが鉄則です。

ここでは、「これなら安心」といえる2つのアイデアをご紹介します。

 

噛まなくていい「高級ゼリー・ムース」の詰め合わせ

お煎餅やクッキー、カステラなどは、口の中の水分を奪い、誤嚥のリスクを高めるため避けましょう。

代わりに選ぶべきは、噛む力がなくても舌と上顎で押しつぶせる固さの「ゼリー」や「ムース」です。

ここでも重要なのは「常温保存が可能」で「賞味期限が長い」ことです。

冷蔵庫のスペースは限られていますし、その日のうちに食べきらなければならない生菓子は、ご本人を「早く食べなきゃ」と焦らせてしまいます。

おすすめは、千疋屋などの老舗フルーツ店が手掛ける果肉入りゼリー(ただし、果肉も細かく刻まれていて柔らかいもの)や、とらやの水羊羹などです。

これらは滑らかで喉越しが良く、スプーンですくいやすい形状をしているため、誤嚥しにくく安心して楽しめます。

「有名店の味」というだけで、話題性もあり、食べた時の満足感も段違いです。

色とりどりのゼリーを箱を開けて見た瞬間、お母様の目が輝くことでしょう。

 

飲み込みやすい「とろみ付き飲料・高級ジュース」

飲み込む力が弱くなると、サラサラしたお茶やジュースは、気管に入ってむせやすくなります。

そのため、施設では飲み物に粉末の「とろみ剤」を混ぜて提供することが多いのですが、これが毎回となると少し手間がかかりますし、ダマになってしまうこともあります。

そこで、最初から程よいとろみがついている「とろみ付き飲料」のギフトはいかがでしょうか。

「介護食」と聞くと美味しくなさそうなイメージがあるかもしれませんが、最近では介護用とは思えないほどパッケージがおしゃれで、味にもこだわった高級ジュースやお茶が販売されています。

桃やリンゴなど、季節を感じられるフルーツの味がしっかりとするものも多いです。

蓋を開けてコップに注ぐだけで、安全に美味しく水分補給ができる。

これなら、面会に行った際に、一緒にコップに注いで乾杯して楽しむこともできますね。

「お母さん、一緒に飲もう」

その一言と、美味しいジュースの味は、何よりの親孝行になります。

 

施設へ送る・持参する際のマナーと注意点

最後に、プレゼントを渡す際の、ちょっとした心遣いについてお話しします。

商品は完璧でも、渡し方一つでトラブルになったり、喜びが半減してしまったりすることがあります。

このひと手間があるかないかで、受け取る側の安心感、そして施設側からの信頼度が大きく変わります。

 

必ず事前に「持ち込みルール」を施設に確認する

これが最も重要かつ、最初のステップです。

施設によっては、衛生管理や安全管理、感染症対策の観点から、持ち込みに関する独自の厳しいルールを設けている場合があります。

「ガラス瓶に入った化粧品は割れる危険があるためNG(プラスチック容器ならOK)」

「生花の持ち込みは、花瓶の水が不衛生になるため、またアレルギー対策で禁止」

「食品は、食中毒防止のため一切受け取り不可」

「スプレー缶タイプのものは持ち込み禁止」

など、施設によって基準は千差万別です。

せっかく悩み抜いて用意したプレゼントが、受付で「これはお預かりできません」と断られてしまっては、あまりにも悲しいですよね。

購入前に必ず施設へ電話一本入れましょう。

「母の日に〇〇(具体的な商品名や形状)を贈りたいと考えているのですが、居室への持ち込みに問題はありませんか?」

と確認しておけば安心です。

この事前の配慮ができるご家族は、施設側からも「協力的で常識のあるご家族だ」と非常に信頼されます。

 

メッセージカードは「大きく・読みやすい文字」で

プレゼントにはぜひ、手書きのメッセージカードを添えてください。

品物以上に、娘や息子からの言葉を何倍も喜ぶお母様は多いものです。

ただし、おしゃれな小さなカードに、細いペンでびっしりと書くのは避けましょう。

90代の方は、白内障や老眼で視力が低下していることが多く、細かい文字は読むのが苦痛なだけでなく、「読めない」という事実で自信を喪失させてしまうこともあります。

ハガキサイズ、あるいはもっと大きな色画用紙などに、黒の太いサインペン(マジック)で、コントラストをはっきりとつけて書きましょう。

内容は短く、シンプルに。

「お母さん いつもありがとう」

「おいしいゼリーだよ 食べてね」

「いつまでも元気でいてね」

これくらい短い言葉の方が、心にスッと届きます。

読みやすいカードなら、お母様はそれを壁や枕元に飾って、毎日眺めてはスタッフさんに「娘から来たのよ」と嬉しそうに話してくれるはずです。

 

配送なら「宛名」に注意(部屋番号・フロア必須)

もし、遠方などの事情で直接渡しに行けずに配送する場合は、宛名の書き方に細心の注意が必要です。

特養などの大きな施設では、100名近い入居者様がいらっしゃり、時には同姓同名の方がいることも珍しくありません。

宛名ラベルには、施設名だけでなく、「〇〇号室」「〇階フロア」といった詳細情報を必ず記載してください。

また、備考欄に「母の日プレゼント在中」と書いておくと、受け取った事務員さんやスタッフさんが優先的に届けてくれたり、ご本人に渡す際に「ご家族から母の日のお祝いが届きましたよ!」と声をかけやすくなったりします。

顔が見えない配送だからこそ、受け取るお母様と、届けてくれるスタッフさんへの丁寧な情報伝達を心がけたいですね。

90代施設入居の母に送る母の日プレゼント消耗品まとめ

90代で施設にいらっしゃるお母様へのプレゼント選びは、様々な制約があり、本当に難しいものです。

ここまで読んでくださったあなたは、きっとお母様のことを誰よりも大切に思い、悩んでこられたのだと思います。

その悩みは、「お母様に安全で、心地よい時間を過ごしてほしい」という、あなたの深い愛情の裏返しに他なりません。

まとめ

  • 90代の母へのプレゼントは後に残らないけれど心に残るものがベスト
  • 安全性とスタッフへの配慮をクリアした高級消耗品ならお母様も安心して受け取れる
  • 施設ならではのルールや身体状況を考慮して選ぶ優しさこそが最大の贈り物

「これなら邪魔にならないし、使うのが楽しみだわ」

「スタッフさんにも褒められちゃった」

そう言ってお母様が少女のように微笑んでくれる姿を想像しながら、ぜひ今回の記事を参考に、素敵な「極上の消耗品」を選んでみてくださいね。

あなたの温かい気持ちが、お母様の手に、そして心に、しっかりと届きますように。

そして、今年の母の日が、あなたとお母様にとって、穏やかで笑顔あふれる一日になりますように。

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