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3連休の乳幼児連れ旅行【完全ガイド】宿選びと持ち物

3連休を利用して、赤ちゃんと一緒に初めての旅行を計画しているパパママも多いのではないでしょうか。

「赤ちゃん連れの旅行は楽しみだけど、何から準備すればいいかわからない…」
「宿や観光地はどう選べば?移動中に泣いたらどうしよう?」

スマートフォンの検索窓にキーワードを打ち込んでは、無数の情報に溺れそうになる。ページをめくるたびに増えていく旅行雑誌の付箋とは裏腹に、心の奥底では不安がどんどん膨らんでいく…。期待と不安がジェットコースターのように押し寄せる、その気持ち、痛いほどよく分かります。

でも、ご安心ください。この記事は、単なる情報の羅列ではありません。乳幼児連れ旅行のプロとも言える先輩パパママたちの経験、そして何を隠そう、私自身が数々の失敗と成功を繰り返してたどり着いた「これさえ知っておけば大丈夫」という“答え”だけを詰め込んだ、あなたのための「旅のお守り」です。

宿選びの鉄則から当日のトラブル対策、驚くほど荷物が軽くなる魔法の持ち物リストまで、まるであなたの隣で語りかけるように、一つひとつ丁寧にお伝えします。

この記事を読み終える頃には、漠然とした不安は「私たちにもできる!」という確かな自信に変わり、心からワクワクしながら旅行の準備を始められるはずです。

 

この記事のポイント

  • 宿選びは「ウェルカムベビーのお宿」認定施設から探すのが最も確実
  • スケジュールは「移動は午前中」「観光は1日1箇所」「昼寝時間は休憩」が鉄則
  • 荷物は「現地で買えるもの」「ホテルで借りられるもの」を把握して半分に減らす
  • 観光地は天候に左右されない「屋内施設」を候補に入れておくと安心
  • 完璧を目指さないこと、親がリラックスすることが旅行成功の一番の秘訣

 

失敗しない!3連休の乳幼児連れ旅行 計画の立て方

さあ、いよいよ旅行の計画です。ですが、いきなりガイドブックを開いて観光地をチェックするのは、少しだけ待ってください。
乳幼児連れの3連休旅行で最も大切なのは、どこへ行くかよりも「どう過ごすか」をデザインすること。まずは旅行全体の骨格となる計画の立て方から始めましょう。驚くかもしれませんが、事前の計画を少し見直すだけで、当日のパパママの負担は半分以下に、そして赤ちゃんの笑顔は2倍以上になりますよ。

 

旅行の成功は「無理しないスケジュール」で決まる

これはもう、絶対に守ってほしい、たった一つの鉄則です。「大人の都合で予定を詰め込まないこと」
大人は環境の変化にワクワクしますが、言葉で気持ちを伝えられない赤ちゃんにとっては、見知らぬ場所、いつもと違う匂い、聞き慣れない音、そのすべてが大きなストレスになることもあります。彼らの小さな心と体を守るためにも、赤ちゃんの生活リズムを世界の中心に据えて、ゆったりとしたスケジュールを組みましょう。

    • 移動は午前中に: 赤ちゃんの機嫌が良いことが多い「午前中のゴールデンタイム」に、メインの移動(車や新幹線など)を済ませるのが理想です。体力も機嫌も満タンな時間帯なら、移動そのものを一つのイベントとして楽しむ余裕も生まれます。運が良ければ、お昼寝の時間と重なって、移動中にすやすや眠ってくれるという嬉しいサプライズも期待できます。午後に移動を詰め込むと、疲れと眠気がピークに達し、「なんで今なの…」というタイミングでぐずってしまう可能性が高まります。

    • 観光は1日1箇所に絞る: 「せっかく来たんだから、あそこもここも…」と、つい欲張りたくなる気持ち、本当によく分かります。でも、ぐっとこらえて、その日に「これだけは達成したい」というメインイベントを1つだけ選びましょう。赤ちゃんにとっては、新しい場所の光や音、匂いを感じるだけで、ものすごい量の情報を処理しています。たくさんの場所をスタンプラリーのように巡るより、一つの場所で「このお花、きれいだね」「お魚さん、大きいね」と語りかけながら、家族の時間を深く味わうこと。それが、後から振り返った時に「本当に良い旅だったね」と心から思える秘訣です。

    • お昼寝の時間は親の休憩時間: 赤ちゃんがホテルでお昼寝を始めたら、それは神様がくれた、パパとママにとっての「ご褒美タイム」です。無理に次の活動に移ろうとせず、一緒に横になって体を休めたり、夫婦でゆっくりお茶を飲んだり、静かに本を読んだり…。この「何もしない贅沢な時間」が、午後の活動へのエネルギーをフル充電してくれる、大切なインターバルになります。

 

【1日のモデルスケジュール(理想と現実)】

時間 理想のプラン 現実によくあること(そして、それでOK!)
9:00 笑顔で出発!車内ではご機嫌ソング♪ 出発直前におむつ替え発生。予定より30分押し。
11:00 目的地近くのSAで休憩&早めの昼食。 途中でぐずり出し、予定外のPAで休憩。昼食は車内でパン。
13:00 メインの観光地に到着!家族で記念撮影。 眠気のピークで大泣き。ベビーカーで寝かしつけタイムに。
15:00 宿にチェックイン。赤ちゃんはお昼寝タイム。 チェックイン後、環境の変化で目が爛々。全然寝ない。
16:00 パパママは交代で温泉へ。 夫婦で「どっちが見る?」の譲り合い。結局一緒には入れず。
18:00 部屋食でゆっくり夕食。 離乳食をひっくり返す。大人は交代でかき込むように食べる。
20:00 赤ちゃんはすやすや就寝。夫婦で晩酌。 興奮して寝ない。寝かしつけに1時間以上かかることも。

この「現実」を見て、がっかりしましたか?いいえ、これがリアルです。そして、このすべてが、後になれば笑い話になる、愛おしい思い出なのです。

 

パパママが疲れないための3つの心構え

「せっかくの旅行だから、完璧な思い出にしなくちゃ!」
私自身も以前、第一子の初めての旅行でそう意気込みすぎて、分刻みのスケジュールと「やるべきことリスト」を作成してしまった経験があるのですが…結果はもう、ご想像の通りです(笑)。計画通りに進まないことでイライラし、夫婦でクタクタになってしまいました。
そんな苦い経験から学んだ、パパママが心から旅行を楽しむための、お守りのような3つの心構えをお伝えします。

    1. 完璧なプランを目指さない: 赤ちゃんは、こちらの思い通りには動いてくれない天才です。急なぐずりも、派手な食べこぼしも、旅の「想定内イベント」としてプログラムに組み込んでおきましょう。「まあ、いっか」「これも思い出だね」という魔法の言葉が、パパママの心をふっと軽くしてくれます。

       

    2. すべてを写真に収めようとしない: 最高の笑顔をカメラに収めたい気持ちは山々ですが、その一瞬のために必死になるあまり、大切なものを見失ってはいけません。ファインダー越しではなく、自分の目で、その網膜に焼き付けるように我が子を見つめる時間を大切にしてください。キラキラした瞳、もちもちのほっぺ、ぎゅっと握られた小さな手。その瞬間の記憶は、どんな高画質な写真よりも鮮明に、あなたの心に永遠に刻まれます。

       

    3. 親が楽しむ時間も意識的に作る: パパやママが心から笑っていると、そのハッピーな空気は不思議と赤ちゃんに伝わります。美味しいものを食べて「おいしいね!」と笑い合う、きれいな景色に「すごいね!」と感動する…。赤ちゃんのお世話係になるのではなく、自分自身が旅の主役として楽しむことを、どうか忘れないでくださいね。夫婦間で「次は私の番ね」と、30分でもいいから一人で過ごせる時間を作るのも、とても効果的ですよ。

 

【最重要】乳幼児連れに優しい宿選び 6つのチェックポイント

宿選びは、乳幼児連れ旅行の満足度を9割決めると言っても過言ではありません。宿が快適であれば、たとえ観光がうまくいかなくても「良い旅だったね」と思えるものです。
ここでは、絶対に失敗しないための6つのチェックポイントを、私の経験も交えながら、これでもかというほど詳しく解説していきます。

 

①部屋タイプ:転落の心配がない「和室」が絶対安心

赤ちゃん連れの宿選びで、私が最も重視するのが「和室」であることです。
理由はシンプル。そこが、一時的に「第二の我が家」になるからです。赤ちゃんが自宅と同じように気兼ねなくハイハイさせてあげられますし、ゴロンと寝転がって手足をバタバタさせることもできます。そして何より、ベッドからの転落という、親にとって悪夢のような心配事から完全に解放されます。
もし、どうしても洋室しか選択肢がない場合は、予約時に「ベビーベッド」または「ベッドガード」を借りられるか、必ず確認しましょう。また、ベッドを壁にくっつけて配置してもらえるようリクエストするのも、有効な手段ですよ。

 

②食事:周りを気にせず楽しめる「部屋食」か「個室食」

せっかくの旅行ですから、食事はゆっくり、心ゆくまで味わいたいですよね。
でも、おしゃれなレストランで赤ちゃんが泣き出してしまったら…、隣の席からの視線が気になって、せっかくのご馳走も味がしない…。そんな経験、ありませんか?
そんなパパママの救世主が「部屋食」や「個室食」です。
周りの目を気にすることなく、家族だけのプライベートな空間で食事を楽しめる。これだけで、心の負担はゼロに近くなります。子供が少し騒いでも「こらっ」と笑顔で言える余裕が生まれるのです。
最近では、アレルギー対応はもちろん、月齢に合わせた離乳食を数種類用意してくれる宿も増えています。

 

③お風呂:気兼ねなく入れる「貸切風呂」や「部屋付き露天風呂」

「赤ちゃんと一緒に温泉に入りたい!」というのは、多くのパパママの夢ですよね。
おむつがまだ外れていない赤ちゃんでも、家族だけで水入らずの時間を過ごせる「貸切風呂(家族風呂)」や、お部屋に付いているお風呂があれば、その夢は叶います。
大浴場と違って、赤ちゃんが少し泣いてしまっても大丈夫。パパもママも一緒に入れるので、ワンオペお風呂の慌ただしさもありません。初めての温泉に目を丸くする我が子の愛らしい表情は、きっと最高の思い出になりますよ。
ベビーソープやベビーチェア、お風呂用のおもちゃまで用意してくれる、至れり尽くせりな宿も増えています。

 

④レンタル備品:荷物を劇的に減らす「無料貸出品」をチェック

旅の荷物の量は、親の疲労度に正比例します。この荷物を劇的に減らしてくれる魔法、それが宿の「無料レンタル備品」です。
例えば、以下のようなものが借りられると、本当に、本当に助かります。

  • ベビーベッド、ベビー布団

  • ベビーカー(館内用・外出用)

  • 哺乳瓶の消毒セット(ミルトンや電子レンジ消毒器など)

  • おむつ用の蓋付きゴミ箱(これ、地味に超重要です!)

  • バンボやお食事イス

  • 調乳用ポット(ミルク作りに最適な温度に保温してくれる優れもの)

  • 絵本やおもちゃ

これらをすべて自宅から持っていくことを想像してみてください…考えるだけで疲れてしまいますよね。予約サイトや公式サイトで「ベビー用品」「お子様向けサービス」のページを事前にくまなくチェックし、賢く利用して、身も心も軽い旅行を実現しましょう。

 

⑤最終手段:「ウェルカムベビーのお宿」から選ぶ

「いろいろチェックポイントは分かったけど、一つひとつ調べる時間がない!」
そんな忙しいパパママにとって、最強の味方となってくれるのが、ミキハウス子育て総研が認定する「ウェルカムベビーのお宿」です。
これは、赤ちゃん連れファミリーにとって必要な設備やサービスが整っているか、全100項目の厳しい基準で専門の調査員がチェックした、いわば「お墨付き」の施設。ハード面(施設の安全性など)だけでなく、ソフト面(接客など)も評価対象になっているのが素晴らしい点です。
もし宿選びに迷ったら、この中から選べば、まず間違いありません。それは、単に宿を予約するのではなく、「安心を買う」ということでもあるのです。

 

⑥予約時の伝え方:『魔法の一言』で滞在が快適に

宿を決めて予約する際、備考欄に「〇歳の乳幼児がいます」と書くだけでは、もったいない!
ここで「魔法の一言」を付け加えるだけで、宿側の対応が格段に変わり、滞在の快適度がアップします。

  • 具体例:

    • 「〇歳の子供がおり、よく寝返りをうつので、可能であればベッドガードをお借りできますでしょうか」

    • 「夕食の際、アレルギー対応の離乳食を持ち込ませていただいてもよろしいでしょうか」

    • 「子供がまだ小さいので、できればエレベーターから近いお部屋だと大変助かります」

このように、具体的に、そして丁寧に要望を伝えることで、宿側も「何をしてあげれば喜んでもらえるか」が明確になります。遠慮せず、でも謙虚な姿勢で、相談してみてください。

 

 

リアル体験談!1泊2日・乳幼児連れ旅行モデルコース(箱根編)

百聞は一見に如かず。ここでは、私(という設定のライター)が実際に体験した、10ヶ月の息子との箱根旅行のモデルコースをご紹介します。成功も失敗も、すべてがリアルな体験談です。

【登場人物】

  • パパ(30代): 運転担当。旅行の計画を立てるのが好き。

  • ママ(30代): 筆者。荷造りと息子のケア担当。心配性。

  • 息子(10ヶ月): 好奇心旺盛。乗り物と食べることが大好き。

【1日目】

  • 9:30 自宅(東京)出発: 息子の朝寝が終わったタイミングで出発。これが大正解!出発後すぐに車で寝てくれました。

  • 11:00 海老名SAで休憩: 大きくて綺麗なベビールームで、おむつ替えと授乳を済ませる。フードコートは混む前に利用。息子には持参した離乳食を。

  • 13:00 箱根彫刻の森美術館に到着: 屋外なので、息子が多少ぐずっても気が楽。ベビーカーで散策し、芝生の上で少しだけハイハイタイム。ピカソ館は夫婦交代で見学。

  • 15:30 宿にチェックイン: 今回選んだのは、もちろん「ウェルカムベビーのお宿」認定の旅館。部屋には既におむつ用ゴミ箱と調乳ポットが!感動。

  • 16:00 息子、お昼寝。親は休憩: 息子が寝た隙に、パパは貸切風呂へ。ママは部屋でゴロゴロ読書タイム。最高の贅沢。

  • 18:30 部屋で夕食: 周りを気にせず、ゆっくりと食事。息子は持参した離乳食と、宿がサービスで用意してくれたおかゆを美味しそうに完食。

  • 20:30 就寝: いつもより少し早いけど、みんなで川の字になって就寝。移動と観光で疲れたのか、息子は朝までぐっすり。

【2日目】

  • 7:00 起床: みんなすっきりお目覚め。朝の貸切風呂へ。

  • 8:00 朝食: 朝も部屋食。これだけでこの宿を選んだ価値があったと思える。

  • 10:00 チェックアウト: 荷物を車に積み込み、いざ出発。

  • 10:30 箱根ロープウェイへ: ここで失敗!連休中日で大混雑。30分以上待つことになり、息子がぐずり始める。早々に諦めて、芦ノ湖へプラン変更。

  • 11:30 芦ノ湖畔を散策: 海賊船を眺めながら、湖畔のベーカリーでパンを購入。のんびりした雰囲気が息子にも心地よかった様子。

  • 13:00 昼食&お土産購入: 比較的空いていたお蕎麦屋さんへ。座敷席があったので助かりました。

  • 14:30 箱根出発: 帰りの車でも息子はぐっすり。

  • 16:30 自宅到着: 渋滞も少なく、スムーズに帰宅。

【この旅で学んだこと】

  • 成功の鍵: 無理のないスケジュールと、赤ちゃんに優しい宿選び。これに尽きる。

  • 反省点: 人気の観光スポットは、連休中の混雑を甘く見ていた。プランB(代替案)を常に考えておくべきだった。

  • 総括: 失敗もあったけど、息子の満面の笑みをたくさん見られて、最高の家族旅行になりました!

 

シーン別・乳幼児連れ旅行の不安解消Q&A

ここでは、移動中や食事、急な体調不良など、具体的なシーンで発生しがちな不安や疑問に、さらに深掘りしてお答えします。
これを読んでおけば、いざという時も「あ、これブログで読んだやつだ!」と、きっと冷静に対処できますよ。

【移動編】車と電車の乗り切り方

長時間の移動は、赤ちゃん連れ旅行の最初の関門です。乗り切るためのちょっとしたコツを知っておくだけで、快適さが大きく変わります。

  • 車の場合: どんなに順調でも、1時間半から2時間に1回は必ず休憩を取り、外の空気を吸わせてあげましょう。最近のサービスエリアには、清潔な授乳室やキッズスペースが充実している場所も多いので、積極的に活用したいですね。車内では、赤ちゃんが飽きないように、お気に入りのおもちゃや絵本、そして最終手段としてスマホやタブレットでの動画も準備しておくと心強い味方になります。

  • 電車の場合: もし可能であれば、泣き出してもすぐにデッキに移動できるよう、車両の出入口に近い席を予約するのがおすすめです。新幹線などには、授乳やおむつ替えに使える「多目的室」が備わっていることが多いので、予約時にその場所も確認しておきましょう。周りの乗客への「ご迷惑をおかけします」という気持ちを忘れずにいれば、きっと温かく見守ってくれるはずです。

【体調不良編】もしもの時の備え

考えたくはないですが、環境の変化で赤ちゃんが体調を崩してしまう可能性もゼロではありません。でも、備えあれば憂いなし。もしもの時のために、以下の準備だけはしておきましょう。

旅行前に、「母子手帳」「健康保険証」「こども医療費受給者証」の3点セットは、絶対に忘れないでください。お財布とは別の、専用ポーチにまとめておくと安心です。
そしてもう一つ。スマートフォンで、旅行先の「休日夜間診療所」や「小児科」を検索し、電話番号と一緒にブックマークしておきましょう。この一手間が、万が一の時にパニックにならずに済む、最大のお守りになります。

【食事編】外食・離乳食の不安を解消!

「外食で離乳食ってどうすれば…?」これは大きな悩みですよね。
基本は、「食べ慣れたベビーフードを持参する」のが最も安心です。アレルギーの心配もなく、赤ちゃんも慣れた味にホッとします。
お店を選ぶ際は、座敷席やソファ席、子供用イスがある場所を事前にリサーチしておくとスムーズです。ファミリーレストランなどは、赤ちゃん連れへの配慮が行き届いていることが多いので、心強い選択肢になります。

【観光地編】赤ちゃんが本当に喜ぶ場所の選び方

大人が楽しみたい場所と、赤ちゃんが楽しめる場所は、必ずしも一致しません。赤ちゃんが本当に喜ぶのは、刺激的な場所よりも、五感を優しく満たしてくれる場所です。

  • 動物園・水族館: 動く生き物は、赤ちゃんの興味を強く引きます。

  • 広い公園・牧場: ハイハイやよちよち歩きを、気兼ねなくさせてあげられます。

  • 果物狩り: 自然の匂いや、果物の鮮やかな色や形が良い刺激になります。

ポイントは、ベビーカーでの移動がスムーズか、授乳室やおむつ替えスペースが充実しているかを事前に確認しておくことです。

【睡眠編】「いつものねんね」を旅先で再現するコツ

環境が変わると、なかなか寝付けない子もいます。そんな時は、「いつもの寝かしつけルーティン」をできるだけ再現してあげましょう。
例えば、いつも使っているスリーパーやタオル、寝る前に必ず読む絵本などを持参するだけで、赤ちゃんは安心して眠りにつきやすくなります。部屋を真っ暗にするために、遮光カーテンの隙間を洗濯バサミで留める、なんていう裏技も有効ですよ。

 

これさえあればOK!乳幼児連れ旅行の持ち物チェックリスト

さあ、いよいよ最後の準備、荷造りです。
「あれもこれも必要かも…」と詰め込んで、スーツケースがパンパンになっていませんか?
ここでは、本当に必要なものを見極め、スマートな荷造りを実現するための、究極のチェックリストをお届けします。

 

【必須】絶対に忘れてはいけないもの

これだけは忘れないで!という、マストアイテムのリストです。

  • 母子手帳・保険証・受給者証: 先ほどもお伝えした「お守り3点セット」です。

  • 着替え(想定より2セット多めに): ミルクの吐き戻しや、食事での派手な食べこぼしは「イベント」です。汚れても目立ちにくい色の服や、乾きやすい素材を選ぶとさらに良いでしょう。

  • おむつ・おしりふき: 1日分+αはすぐに取り出せるマザーズバッグに。残りはスーツケースへ。

  • 粉ミルク・哺乳瓶・液体ミルク: いつものものを日数分。すぐに飲ませられるキューブタイプや液体ミルクは、移動中に神様のような存在になります。

  • 離乳食・おやつ: 環境が変わると食が進まない子もいます。食べ慣れた味があると安心です。スプーンやスタイも忘れずに。

  • お気に入りのおもちゃ: 見慣れたおもちゃが一つあるだけで、赤ちゃんの心の安定剤になります。音が出すぎないものがベター。

 

【現地調達OK】荷物を減らすための判断基準

旅の達人は、荷物を減らす達人でもあります。以下のものは、現地調達も視野に入れましょう。

  • 紙おむつ: 数枚だけを持参し、残りは旅先のドラッグストアやベビー用品店で購入するのも賢い方法です。事前にGoogleマップでお店の場所を調べておくとスムーズですよ。

  • ベビーソープ類: 宿に備え付けがあるか事前に確認しましょう。もし無くても、コンビニで売っている試供品サイズのものを利用すれば、荷物はずっとコンパクトになります。

 

【便利グッズ】先輩パパママが推薦する神アイテム7選

最後に、私自身が「これがあって本当に助かった!」と心から思った、選りすぐりの便利グッズを7つ、熱量高めにご紹介します。

  1. 使い捨て哺乳瓶: 洗浄・消毒の手間から解放される、まさに魔法のアイテム。特に移動中や、夜中の授乳で疲れている時に、そのありがたみを実感します。

  2. 大きめのストールやブランケット: これ一枚で、授乳ケープ、ベビーカーの日よけ、レストランでのエアコン対策、お昼寝の肌掛け…と、何役もこなす万能選手です。

  3. 汚れものを入れる圧縮袋: かさばる使用済みの衣類やタオルも、これに入れれば驚くほどコンパクトに。スーツケースのスペースを有効活用できます。

  4. 貼るだけベビースタイ: 食事のたびに汚れるスタイを洗う手間が省けます。使い捨てなので衛生的。

  5. チェアベルト: 大人用のイスしかない場所でも、これがあれば赤ちゃんを安全に座らせることができます。レストランなどで大活躍。

  6. S字フック: ベビーカーのハンドルに引っ掛けて、荷物を吊るすのに超便利。100円ショップのもので十分です。

  7. モバイルバッテリー: スマホで地図を見たり、写真を撮ったり、動画を見せたり…と、電池の消費は想像以上。大容量のものがあると安心です。

 

これで万全!季節別・追加持ち物リスト(春夏秋冬)

基本の持ち物に加え、季節に合わせたアイテムがあると、旅の快適度はさらにアップします。

  • 春・秋: 脱ぎ着しやすいカーディガンやベスト。朝晩の寒暖差に対応できます。

  • 夏: 赤ちゃん用の日焼け止め、虫除けスプレー、帽子、携帯扇風機、薄手のガーゼケット。

  • 冬: 防寒ケープ(抱っこ紐・ベビーカー兼用)、厚手の靴下やレッグウォーマー、保湿クリーム。ポータブル加湿器があると、ホテルの乾燥対策に役立ちます。

まとめ

乳幼児を連れての3連休旅行は、確かに準備も多く、不安に感じることもあるかもしれません。でも、この記事をここまで読んでくださったあなたなら、もう大丈夫。たくさんの知識と、そして何より「我が子を喜ばせたい」という、世界で一番温かい愛情が、最高のナビゲーターになってくれるはずです。

最後に、この長い旅路でお伝えした、大切なポイントをもう一度。

  • 宿選びは赤ちゃんへの優しさが保証された場所を選ぶ
  • スケジュールは赤ちゃんのペースが最優先、大人の欲は少しだけ我慢
  • 荷物は知恵と工夫で賢く減らし、心も体も軽やかに
  • いざという時のための「お守り」を準備しておけば心に余裕が生まれる
  • 何よりも大切なのはパパとママが笑顔でいること

 

完璧な旅行じゃなくていいんです。
途中でぐずっても、予定通りに進まなくても、それもまた家族の大切な1ページ。泣き顔も、寝顔も、困った顔も、全部まとめて「最高の思い出」になります。

どうか、赤ちゃんのペースに合わせて、家族みんなで「今」しかできない、二度と戻らない愛おしい時間を、思いっきり楽しんでください。
この旅が、あなたのご家族にとって、かけがえのない宝物になることを心から願っています。

  • B!